連載 東亜大学~疑惑の指導者更迭(1)─女子柔道部の誕生
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過去、当NetIB-Newsでは(学)東亜大学学園の東亜大学の学校経営マネジメントに対して、疑義を報じてきた。今回、「東亜大学の女子柔道部の監督が昨年9月に突然更迭された。客観的に当該監督は、何ら落ち度はないにもかかわらず…。監督本人そして関係者は当惑している」とする旨の情報が外部関係者から弊社へもたらされた。
スポーツ分野は全国レベル
山口県下関市で、1966年に創立発起され、74年4月に開設された東亜大学。初代代表は櫛田薫氏で、現在は同氏の子息である櫛田宏治氏が理事長兼学長を務めている。
同学のホームページでは「医療・福祉、スポーツ・体育、文化・芸術、教育・心理等の高い専門性を融合し、現代社会に必要とされる人材を育てます。このイメージシンボルマークは、本学の多様な教育・研究の領域が、学生の将来計画に基づいた“選択と集中”を可能とし、新たな“融合と創造”を生みだすこと」を目標として掲げており、実社会で即戦力となる人材育成、つまり『実学教育』を使命とすることが明示されている。
この使命の達成に向けて、同学ではとくにスポーツ活動に力を入れており、強化クラブとして男子バレーボール部、硬式野球部、剣道部、女子陸上部そして柔道部を選定。硬式野球部は、秋の大学王座を決める明治神宮野球大会を3度(1994年、2003年、2004年)制覇し、男子バレーボール部も過去に日本代表選手を輩出している。スポーツに重点を置いた同学のブランド戦略は、相応の成果を残したといえる。
女子柔道部の誕生
こうした状況のなか、2018年4月、強化クラブの1つである柔道部において、新たに女子柔道部が誕生した。監督には、地元下関から柔道強豪校などで選手として優秀な実績を残した人物を招聘し、新たな強化クラブとして活動が始まった。
監督(当時)は、平日は学校法人職員としての職責をはたしながら、部の強化に取り組み、学生たちへの指導と並行して人材発掘と有力選手のスカウト活動のため、高校への訪問や各大会への視察を実施。この積極的な勧誘活動と当該監督への信頼から、女子柔道部への入部を目的に、可能性に満ち溢れた優秀な人材が続々と入学した。
同学の女子柔道部をよく知る関係者らは当該監督について「当時は、指導者としての経験はそう多くありませんでしたが、とても熱心に、そして丁寧に指導してくださっておりました。また、学園の広報担当としても一生懸命に日常業務に励まれていたようです。学内での評判も良く、監督としても『これから東亜大学の女子柔道部は、大きく躍進するね』と、学生柔道界からも期待されておりました」と語る。
(つづく)
【河原 清明】
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