日経平均再び2万円割れ～前日比▲574.34円の1万9,619.35円

　5月1日は、4月7日に新型コロナウイルス感染拡大阻止のため、緊急事態宣言が出されてほぼ3週間。16日に緊急事態宣言が全国に出されてから2週間が経過した。
　政府の専門家会議のメンバーは今日開催された会議で、緊急事態宣言は全国で1カ月の延長が必要との方針で意見が一致したことを明らかにした。

～提言案の内容について～
◆今後の対策について触れ、「当面、新規感染者数がゼロにはならず、１年以上は、何らかの形で持続的な対策が必要になる」と明記した。
◆新規感染者数については、「辛うじてオーバーシュート（爆発的感染）を逃れ、減少傾向に転じるという一定の成果が表れ始めている」としながらも、「オーバーシュートの兆候を見せ始めた3月中旬前後の新規感染者数の水準までは下回っていない」と分析。
◆その上で「引き続き接触機会の低減、新規感染者数の減少と重症者・死亡者の増加を防ぐための医療提供体制の拡充などを進めることが必要」と強調。
・具体的には蔓延の状況に応じ、「感染状況が厳しい地域は引き続き『厳しい行動制限』が必要とする。
・一方、「新規感染者数が限定的となり対策の強度を一定程度緩められるような地域であっても、再度感染が拡大する可能性があり、直ちに以前と全く同じような生活に戻れるわけではない」との厳しい見通しも示した。
・また、休校が続く学校の取り扱いについては、１年以上にわたり新規感染者が生じることを踏まえると、感染拡大のリスクをできるだけ低減した上で、「学校の活動を再開し、児童生徒の学習の機会を保障していくことも重要」とした。

～政府の方針～
これを受けて、安倍首相は、5月6日だった期限を1カ月程度延長する方針を決断するものと見られ、再延長があり得るとの見方も出ている。
◆引き続き全国を対象地域とするが、都道府県ごとに感染状況が異なることから休業要請などの対応は分ける見通し。
◆また、宣言の延長にあたって濃厚接触の定義を見直し、生活するうえでの具体的な留意点を示すことを検討しており、4日にも最終判断すると見られている。

【表1】を見ていただきたい。日経平均株価の推移表である。
～この表から見えるもの～
◆今日の日経平均株価は、前日比▲574.34円の1万9,619円35銭(前日比-2.84%)。4月30日の日経平均株価は大幅に上昇したが、朝方に終わった30日のダウ平均株価が前日比▲288.14ドルの2万4,345ドル7セント(-1.17%)とマイナスに転じたことや、「緊急事態宣言」が1カ月延長されることが避けられない状況となったことを受けて、大幅な下落で取引を終えている。
＜まとめ＞
明日から株式市場は5日間の休場となるが、【表2】、【表3】の通り、新型コロナウイルスの影響は大きく、連休明けの株価は二番底に入る可能性が高いのではないだろうか。