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2020年06月26日 16:15

中国各地で洪水、土砂災害が発生~重慶では80年に1度の大洪水

 6月に入ってから、中国の西部・中部・中西部などで豪雨が続き、洪水と土砂災害が発生している。中国メディアによると、25日の時点で被災者は1,000万人を超え1,256万人に達した。

 中国メディアは、新型コロナウイルスの発生地である湖北省をはじめ、西は四川省、貴州省、東は安徽省などにおいて、浸水する住宅、ビル、流される車などの様子を報じている。

 西部の直轄市・重慶市では、1940年に設立された同市の水文観測所で初の赤色警報を出した。重慶市は北海道並みの面積を持つ広大な行政区で、被害は主に郊外(綦江)で発生しており、在留邦人が多く住む市中心部は問題がないようだ。

 今回、気になる点が2点ある。1つには、国務院総理などの国家指導者が被災地を訪問していないことだ。
 このような大災害であれば国務院総理などの国家指導者が速やかに被災地に入り視察、被災者の慰問、救助作業の陣頭指揮などを行う。1998年の長江流域での大洪水、2008年の四川大地震などもそうだった。

 2つ目に、洪水と世界最大のダムとされる三峡ダムとの関連が指摘されている。三峡ダムの水位が上昇し、放水しているというのだ。洪水の被災地は三峡ダムから下流に位置する長江およびその支流の流域に多い。

 1990年代から推進されていた三峡ダムは中国の電力不足、北部の水資源不足などの問題を解決するための国家プロジェクトとして推進されたが、環境・生態に与える影響が巨大かつ未知数であると懸念され、晴れ舞台となるはずの竣工式(2006年)には、建設を推進した国家指導者らが誰1人として参加しなかったという、いわくつきのものだ。

 中国当局は否定しているが、ダムの堤防の湾曲や決壊のリスクを指摘する論者もおり、引き続き懸念されている。

三峡ダム

 

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