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2020年08月02日 07:00

縁の下の力持ちから、全国の舵取り役へと飛躍する(後)

(株)グリーンクロス 代表取締役社長 久保 孝二 氏

 土木・建築の現場における「安全対策」を専門とし、創業以来、西日本を起点に全国ネットワーク網の構築を進め、現在は総合安全産業のリーディングカンパニーへと成長した(株)グリーンクロス。今年50周年を迎えた同社は近年デジタルシフトを加速させ、「働き方改革」を着実に進めている。新型コロナウイルスによる影響を受け、同社はどのような対応をとったのか。現場の声をふまえ、検証してみる。

デジタルシフトでコロナに打ち克つ

(株)グリーンクロス 代表取締役社長
久保 孝二 氏

 グリーンクロスは生産性向上のため全社19時退社を徹底し、リフレッシュ休暇の導入やバースデー休暇の拡充、冠婚葬の帰省補助などの諸制度を充実させている。また、社員の自己成長もサポートしており、約120の通信教育講座から選択・受講し、修了後には会社側から口座代金が返金される自己啓発支援制度なども完備。自らのスキルアップを図るとともに「どうすれば会社の業務改善・効率化を行うことができるのか」を考え、実践している。

 加えて、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の取り組みも行ってきた。代表取締役社長・久保孝二氏は「19年はとくに働き方改革について意識した年でした。これまでは営業が外注先とのやりとりに時間をとられ、本来行うべき営業の時間が減り、退社時間も遅くなるという状況が発生していました。そのような状況を変えるため、19年11月に(株)G-サインという会社を設立しました。これにより、外注先を一元化し各拠点への負担を減らすことができました」と振り返る。

 そういった取り組みが奏功し、コロナ禍においても分散出勤&テレワークを違和感なくスムーズに行うことができたようだ。

 ある社員は「出社日は、周りの仲間とコミュニケーションを取りながらチームワークを生かして業務に専念できました。自宅では、個人で行うPC作業にどっぷり集中するという良いバランスで仕事が非常に捗りました」と語る。

  1から10までを人の手で行うには限界があり、作業の遅れは顧客の迷惑になる。何より効率が悪い。そこで同社は人の手を介さなくていい業務を精査し、アナログな部分を極力デジタルへとシフトしていった。同社の強みでもある、全国展開×地域密着×スピーディーを武器とした営業スタイルは、土台となる営業拠点とDXによって成り立っているのだ。

成長を促すには、自分も周りも大切にする

 安全用品、保安用品をメインに扱い、「人や暮らしの安全を守る」ということが軸になっている会社だからこそ、やりがいをもって業務に励む社員は多い。そして多くの社員はまだまだ企業として成長し続ける勢いを感じているという。

 「会社が成長し続けているということは当然、仕事も多く忙しいのですが、同時に労働時間の短縮にも取り組んでいるので、効率化が進んでいることを実感します」「忙しいですが充実していてメリハリがあるので、働きやすさの面でもとても満足しています。休みがしっかり取れるのは、本当にありがたい」「育児と仕事の両立が始まるので、多少の不安はありますが、とくに妊娠中は皆さんに気遣ってもらい、大事にしてもらったので、頑張れそう」といった声からも、イキイキとした職場の空気を感じることができる。

 人「財」を大切にする。簡単なようで難しい、小さな努力の積み重ねが社員1人ひとりに「自分たちの会社」だという意識を浸透させているように思える。

 また、(株)クインテットが提供する、夢や目標の実現に向けて挑戦する人々を支えるプラットフォーム「Pando(パンドゥ)」を活用し、同社の理念共有と行動指針を示すことで若手人材の確保も目指している。

 「先を見据えて新卒から育てていかなければならないと考えており、新卒採用にも力を入れています」(久保社長)という言葉からは、さらなる発展が期待される。今後は“縁の下の力持ち”から“全国の舵取り役”へと進化を遂げてくれるはずだ。

(了)

【藤谷 慎吾】


<COMPANY INFORMATION>
所在地:福岡市中央区小笹5-22-34
設 立:1971年7月
資本金:6億9,726万円
TEL:092-521-6561
URL:https://www.green-cross.co.jp

安心・安全を全国に届けたい!

 新型コロナウイルスの感染拡大から皆さまの不安を少しでも和らげたいとの思いから、グリーンクロスでは「TASUKARIMASK 高機能3層プリーツタイプ使い捨てマスク」や「非接触式電子温度計『アイメディータ』」の販売を行っています。
※在庫がなくなり次第終了となります。

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