2024年04月20日( 土 )

液晶技術でコロナ対策アイテム次々に!シャープマスクに続き「適温クーリングフェイスガード」デサントブランドで販売開始!

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 シャープは、液晶パネルを生産する三重工場のクリーンルームを使い、3月24日からマスクの生産を開始した。ドラッグストアなどでの店頭販売は行わず、シャープの100%子会社であるSHARP COCORO LIFEのECサイト「COCORO STORE(ココロ ストア)」でのみ毎週水曜日に抽選販売が行っている。

 同社が公表しているフル生産時の生産枚数は1日50万枚。1週間で350万枚の生産規模となっている。マスクは1箱50枚入りであるため、箱数に換算すると1週間で7万箱。第14回目となった7月29日(水)抽選の応募総数は8,714,244人で、市場のマスクの充足によりキャンセルする人も一部にあるものの、抽選はおよそ100倍の倍率で推移している。
 シャープ製マスクは、50枚入りの1箱の価格が、税込3,278円(税別2,980円)で、さらに送料として660円がかかるため、マスクとしては決して安くはないが、品質の安心感から新規申込者も5万人以上あり、堅調に推移している。

 こうしたなか、シャープの技術を生かした新たな商品が発売される。
 スポーツ用品のデザントジャパンは、口や鼻を覆い、適温の12°Cで頬を冷やす「適温クーリングフェイスガード」を8月に発売すると7月28日発表した。
 このフェイスガードには、液晶材料研究で培った技術を応用したシャープ独自開発の「TEKION」蓄冷材が使われている。

 「TEKION」蓄冷材は、暑さ対策として、頬の内側にある体温を調整する特殊な血管「AVA血管」(動静脈吻合血管)を冷やすことで、深部体温の上昇を抑制する。氷や保冷材では温度が低すぎるために血管が収縮し、冷却効果が十分に発揮されないが、シャープの蓄冷剤は、適温とされる12°Cで頬のAVA血管を冷やし、熱中症予防の効果も期待できるという。

 「適温クーリングフェイスガード」は、ブラックとブルーの2色のカラーバリエーションで価格は4,400円(税込)。デサントの直販サイト「デサントストア」やデサントブランド直営店、およびシャープオンラインストア「COCORO STORE」にて数量限定(合計2,000点)での販売を予定している。

 シャープは、マスクの製造販売をきっかけに、「With/Afterコロナの世界では、オンラインでの顧客接点拡大が極めて重要である」として、ヘルスケア製品の拡大や、生活関連用品をオンラインで販売する体制を整え、新たなビジネスを創出しようとしている。

【TMS】

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