2024年04月19日( 金 )

BIS第170回例会~ワシントンDC、ローマを結ぶオンライン開催(5)

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 8月30日(日)の午後1時30分~5時まで、日本ビジネスインテリジェンス協会(BIS、中川十郎会長・名古屋市立大学特任教授)第170回例会がZOOMを用いてオンラインで開催された。ZOOMによる開催は、29年の歴史を誇るBISで初めての試みだ。
 今回は「新型コロナ後の世界」をテーマとして、医学や経済学、社会学など幅広い分野の発表があった。当日は東京だけでなく、ワシントンDC、ローマ、仙台、大阪、福岡などから50名を超える有識者が参加した。

高濃度ビタミンC、葛根湯、麻黄湯の服用で自衛

 小林常雄氏(統合医療師・医学博士)は、「医者から見たコロナパンデミックスの実態」を発表した。

 小林氏は医者・研究者として、エイズなどの多くの強力なウイルスを40年にわたり研究してきた経験から「新型コロナウイルスは世界で4種類あると考えられ、日本では欧米で流行しているGタイプではなく、Kタイプが拡大したために、偶然にも死亡者が少なかった(インフルエンザより死亡率が低い)」と語った。ウイルス感染・発症を何もせずに待つのではなく、「高濃度ビタミンC、葛根湯、麻黄湯などを服用して、自衛すべきである」と続けた。

 中国・上海市政府が「ビタミンCが有効である」と立証しているという情報は、日本にも入ってきている。重症化は、ビタミンA、C、Dが少ない場合に生じることもわかっている。小林氏は「日本のマスメディアでは、インフルエンザの治療薬として開発され、副作用もある『アビガン』などが極度にクローズアップされており、正しい情報がかき消されている」と語った。

 小林氏自身も、「劇症肝炎(肝炎ウイルスの重症化)にはビタミンCが効果的」と臨床結果からわかっていたという。しかし、日本の厚生労働省の指導では、ビタミンCなどを医師に使わせることはほとんどなく、ライナス・カール・ポーリング()に代表される学者が活躍する進歩的な欧米と比べると、大きなギャップがあると指摘した。

がんは1次予防も、再発予防も確実にできる時代

 小林氏は専門分野であるがんについて、「がんで死ぬ人は新型コロナの10倍以上である。日本では、がんで亡くなっている人が米国の2.2倍も多い」と語った。高齢化と因果関係はなく、毎年1,000万人ががんで亡くなっているという問題を放置し、新型コロナで大騒ぎしている厚労省やWHOに疑義を呈した。

 小林氏は「がんの発生にはHCV、HIV、EBウイルス、HPVのみならず、ヘルペスウイルスが関与しており、その治療のカギをビタミンA、C、Dが握っている」と語り、その予防策として小林氏が開発したTMCA腫瘍マーカー検診を披露した。TMCA腫瘍マーカー検診は、画像診断の100倍の精度での診断が可能で、2万2,000人を超える実績がある。小林氏は「がんは1次予防も、再発予防も確実にできる時代に入った」と結んだ。

 実は、日本の医学部には数カ所(13%)しか栄養学教室がありません。一方、米国ではすべての医学部(100%)に、栄養学教室があるのです。それは「がん死亡者を減少させるためには何よりも『食生活習慣』が重要という認識があるからです。日本の医学部の教授たちは、現役のときには「食事とがんは関係ない」というのですが、多くの人は、退職後に「食事は大切だ」という見解に変わってしまいます。

『がんの正体がわかった!』(小林常雄著、創藝社)から抜粋

(つづく)

【金木 亮憲】

※:ライナス・カール・ポーリング(1901年~94年)
 アメリカ合衆国の量子化学者、生化学者。ポーリング氏自身は結晶学者、分子生物学者、医療研究者とも自称していた。ノーベル賞を2度受賞(ノーベル化学賞・平和賞)した4人のうちの1人。後年、大量のビタミンCやほかの栄養素を摂取する健康法を提唱し、さらにこの着想を一般化させた分子矯正医学を提唱した。 ^

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