2024年03月29日( 金 )

離島で仕事と休暇を両立、注目のワーケーション

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 福岡市と、福岡から直行可能な九州の離島5市町(壱岐市、対馬市、五島市、新上五島町、屋久島町)が、地域活性化を目的に取り組んでいる「Re島プロジェクト」。その一環として、現在ワーケーション希望者の受け入れを五島市が実施している(募集は2020年10月11日(日)まで。壱岐市は募集終了)。

 ワーケーションとは「ワーク(労働)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語。新型コロナウイルスの感染拡大を契機に高まりをみせる「非接触」への需要は、企業にリモートワークの導入を余儀なくさせた。しかし、業務量が変わるわけではないため、新しい働き方に移行する過程で「仕事の持ち帰り」、つまり公私の境が曖昧になるという問題が顕在化。精神的な不調、「テレワークうつ」を訴える人が増加した。

 働く場所の自由度は高まったが、労働者にとって拘束時間はむしろ増したものと考えられる。仮に、テレワークによって公私の境が曖昧になることが前提となるならば、企業は今後「休暇を含んだ業務時間」というものを考えなければならなくなる。そこで注目されているのが、ワーケーションというわけだ。企業にとってワーケーションは、アフターコロナ時代の新しい労務管理制度であり、労働者にとっては、新しいライフスタイルの1つといえる。

都会の喧騒を離れ、集中できる環境で仕事と休暇を両立(五島市HPより)

【代 源太朗】

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