北九州市は2日、台湾南部の大都市である高雄市との間で都市間の連携強化に関する協定を結んだと発表した。武内和久市長が高雄市を訪問し、1日に陳其邁高雄市長との間で協定を締結した。
高雄市には、昨年8月に北九州市との間で用地取得の仮契約を締結した半導体後工程世界最大手の日月光投資控股(ASE)が本社を置く。ほか、TSMCが最先端の2nmプロセスを製造する工場を建設しており、今年後半にも量産を開始する予定であるなど、高雄市は半導体産業の重要な拠点の1つとなっている。
高雄市は人口約274万人。近年、ICT活用による都市課題の解決やデジタルインフラの整備が進むほか、ウォーターフロントの再開発や国際的な音楽イベントの開催によるコンサートエコノミーの推進の効果などにより、観光客数が2023、24年と台湾でトップとなっている。
協定には、経済分野での協力強化やスマートシティ実現に向けた情報交換による効率的な都市運営、観光情報の相互発信などに取り組むことが盛り込まれた。武内市長は高雄市が進めるウォーターフロントの再開発などエンターテインメント分野での知見を取り込み、北九州市のさらなる成長につなげていきたいとコメントした。陳市長は高雄市と北九州市が半導体、スマートイノベーションなど多くの分野で強靭(きょうじん)な経済的戦略パートナーシップを発展させてきたいとしている。
両市はこのほか、マラソンにおける友好交流の覚書にも署名した。
【茅野雅弘】
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