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2021年01月21日 07:00

中国経済新聞に学ぶ~20年の中国市場、「国潮」や健康消費が急増(後)

 京東ビッグデータ研究院はこのほど、「2020年10大消費注目点・贈答品消費ビッグデータ」を発表した。それによると、2020年はタニシ麺などの「庶民的な消費」が起こり、おうち生活がキッチン用品の消費に火を付け、「国潮」(中国の伝統要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)が新たに流行したという。

健康消費が急増、「95後」のヘルスケア消費が倍増

 2020年には、中国国内の消費者の健康に対する考え方が全面的に向上し、病気になったら治療するという受け身の姿勢から、病気を予防して健康レベルを引き上げようとする主体的な姿勢へと変化した。若者は老化を予防し、高齢者は病気を予防するようになった。発表されたデータをみると、「95後」のヘルスケア消費は2倍以上増加し、56歳以上のユーザーの免疫力を高めるための消費が昨年の2倍以上になった。

 感染症の影響で、ネット消費モデルに慣れ親しんだ95後は家庭内での物品調達役を急速に担うようになり、各家庭ではペット、生鮮食品、衛生用品、ベビー・マタニティ用品などの消費が大きく増加した。安定した暮らしと経済力を備えた「前浪」世代のユーザー(46歳以上のユーザー)は、アウトドアグッズ、球技、ホームシアターなど暮らしを豊かにするための消費がサイト全体の平均を57%も上回り、自分のための消費という傾向が、よりはっきりとうかがえた。

上海・天津・広東はジュエリーを好む西部地域はスポーツ・アウトドアが人気

 感染症はさまざまな消費の新形態の発展を加速させた。20年には数千万人のユーザーがオンラインでサービスを購入した。北京市と西蔵(チベット)自治区のユーザーが同じ専門家のオンライン診療を受けることが可能になった。オンライン妊娠・出産サポートサービスのユーザーは昨年の9倍以上に増え、スポーツ関連サービス、延長保証サービスのユーザーも前年比100%以上増加した。オンライン予約、家事・クリーンキーバー、病院探しと薬に関する問い合わせ、自動車のメンテナンス、家電の修理……オンラインサービス消費の新スタイルは、ますます多くの消費者の新たなニーズに応えるようになった。

 地域別にみると、20年の贈答品消費では、広東省、北京市、江蘇省が引き続き消費力の高いエリアで、全国の上位3位となった。湖北省は下半期に購買力が目に見えて回復し、トップ10に再びランクインした。贈答品消費の増加率をみると、南方の省(区・市)の増加率が軒並み高い。

 だからといって、南方の人々が贈答品をより好むとはいえない。贈答品関連消費の占める割合をみると、全国でもっとも贈答品を送ることを好むのは東北地域と天津の消費者で、南方では広西自治区がかろうじてトップ5に入るだけだ。

 贈答品の品目を細かく見ると、上海、天津、広東のユーザーはジュエリー関連の消費が全国平均(濃い色の点線)を大幅に上回る。医療・健康関連消費は引き続き一線都市(北京・上海・広州・深圳など重要な特大都市)と二線都市(北京・上海などを除く大都市)がリードする。

 全体として贈答品消費にははっきりとした地域的特色があり、たとえば西部地域のユーザーはスポーツ・アウトドア関連製品やスキンケア製品を送るのを好む。東部地域の消費者はぜいたく品、ジュエリーを送るのを好む。一方、江西省における景徳鎮の陶磁器の好調な売れ行きにより、同省の芸術品関連消費が全国トップとなっている。

(了)


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