2024年05月03日( 金 )

自動車教習所でクラスターの発生続く

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 自動車学校で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)の発生が続いている。

 九州では今年1月21日、鹿児島県阿久根市にある自動車教習所「(有)MDSマキオドライビングスクール(代表取締役:牧尾正臣)」でクラスターが発生。感染した8人は県外在住者を中心とした免許合宿生だった。

 同校は「今後の対応といたしましては、本日中に所轄保健所の指示のもと、一般接触の方々は帰宅、また、濃厚接触者の認定を受けた方は市外の療養施設への移動をいたします。なお弊社の営業に関しましては19日から休校としており、営業再開は未定でございます」と述べている。

 それに続き1月27日、島根県益田市の(株)コガワ計画(代表取締役社長:小河吉彦)が経営する自動車教習所「Mランド益田校」でもクラスターが発生。2月2日、感染発生と現在の状況を下記のとおり伝えている。

新型コロナウイルス感染発生と現在の状況について

 皆様には大変なご迷惑とご心配をおかけしております。

 既に島根県からも発表されていますとおり、1月27日に当校より1名の新型コロナウイルス感染が確認され、その後、教習生及び職員 合計371名にPCR検査を行い、その結果1月31日までに10名の感染が確認されて合計11名の感染(職員2名、合宿生9名)となっております。

 現在、感染者はそれぞれ入院するとともに、濃厚接触者とされる職員は自宅で、教習生については当学校宿舎内において約2週間の経過観察を続ける一方で、その他の合宿生については、帰宅していただいております。

 弊社の教習につきましては、1月28日から停止しており、現時点で再開日は未定となっております。

 今後、管轄保健所の指導のもとで教習の再開日が決まり次第、HP等でお知らせしたいと思います。

 引き続き皆様にはご迷惑とご心配をおかけいたしますが、今後も感染拡大防止に努めてまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

2021年2月2日
Mランド益田校

※新たに2名の感染者が発生し、現在合計13名となっている。

左:Mランド益田校入口、右:寄宿舎

 若者の車離れが進むなか、全国の自動車教習所は過去20年で184カ所も廃業に追い込まれているという。今は高校性・大学生が新規運転免許を取得して、新入社員として社会に旅立つ大切な時期であり、自動車教習所にとっても一番の繁忙期である。

 これからは新入生を迎える理美容学校を含む多くの専門学校や教習所は、新型コロナウイルスのクラスター発生の防止を徹底しないと、倒産する深刻な事態に直面することになるのではないだろうか。

【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】

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