「吉塚市場リトルアジアマーケット」が13日にグランドオープン、ミャンマーからの仏像を迎え、地域の外国人との共生を図る
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「吉塚市場リトルアジアマーケット」(博多区、吉塚商店連合組合)が13日グランドオープンした。同日、マーケット内の吉塚御堂において、ミャンマーから迎えた黄金の釈迦像の開眼法要が実施された。
マーケットの前身となる「吉塚市場」は1950年ころに誕生。かつては人が多い時には通り抜けるのが困難なほど賑わっていたというが、周辺地域で大規模店舗の開発などが進み、店舗数はピーク時の約3分の1の40店舗にまで減っていた。同組合の河津善博組合長(トリゼンホールディングス(株)代表取締役)らは、賑わいを取り戻すため、空き店舗を活用してアジア各国の料理店を誘致し、外国人が集まるまちにしようという「リトルアジア」構想を打ち出す。同組合の「リトルアジアマーケット」プロジェクトは昨年、中小企業庁の「商店街活性化・観光消費創出事業」に採択された。
同プロジェクトの柱は<食>、<繋がり>、<安心>の3本。<食>に関して、ベトナム、ミャンマー、タイ、カンボジア、中国、韓国の各国料理店が昨年オープン(移転含む)し、今後ネパール、スリランカ両国の料理店が出店する。<繋がり>に関しては、多目的スペース「アジアンプラザ」を開設し、常時開放するほか、地域住民と留学生との交流イベントなどを実施する。<安心>に関しては、地域住民の「心のふるさと」になればという思いで、ミャンマーからの釈迦像を安置する。
開眼法要において、吉塚御堂の代表世話人で西林寺の安武義修住職は「(釈迦像が)異国に住むミャンマーの人たちの心のよりどころになってほしい。同マーケットが吉塚の再生のきっかけになることを望む」とあいさつした。
河津組合長は「コロナで外国人たちは大変な状況にいる。彼らを応援しながら、母国語も使え、仲間にも会える憩いの場になってほしい」との思いを述べた。
福岡でアジアの多様な文化が1カ所にこれだけ集まるまちはなかなかみられない。13日は生まれ変わった吉塚市場の雰囲気を味わおうと、多くの人が集まっていた。
【茅野 雅弘】
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