2022年05月19日( 木 )
by データ・マックス

365日、360°、リーフラス。地域密着 ソーシャルビジネスを全国そして世界に

リーフラス(株)

「スポーツ・アート・ソーシャル」をキーワードに、多種多様な事業を展開

技術の習得とともに子どもたちを人として
成長させることが一番の目標だ

 健康は、誰もが関心をもつ大きなテーマの1つだろう。その実現に一役も二役も買っているのがスポーツだ。そのスポーツがもつ運動や遊びという概念を超え、もっと身近な社会インフラの1つにしてしまおうというのが、スポーツスクール事業を広く展開するリーフラス(株)である。同社のスローガンは「365日、360°、リーフラス。」。「スポーツ・アート・ソーシャル」をキーワードに多様な事業を展開するその姿からは、世の中のあらゆる場面で存在感を示そうという熱意が見えてくる。

 代表取締役社長である伊藤清隆氏が思い描く近未来図はこうだ。「水道や電気、道路がそうであるように、人々が意識せずとも当然にある。スポーツをそんなものに変えていきたいと考えています。意識はしないがなくては困る。そしてスポーツを空気のような存在にできれば、社会のさまざまな問題も解決できると考えています」。その向こうにあるのが、日本人全体の幸福追求だというから話は大きい。いや、同社のようにスポーツの在り方を徹底的に探求する企業だからこそ実現可能な、まさに国を変える一大ミッションなのだ。

 現在、同社は全国33の都道府県でサッカー、野球、バスケットなどのスポーツスクールを展開している。今年9月時点の会員数は約4万2,000人。このほかにも各種イベントの開催や中学校の部活動の運営受託、コーチ派遣といった事業に取り組む。また、公立体育館などのスポーツ施設の管理受託を行い、たとえば高齢者向けに運動教室を開催するなど施設を管理するだけでなく、そこにスクール運営で培ったノウハウや人材、イベントといった多彩なコンテンツが提供できることを大きな強みとする。

 経産省の「平成30年度健康寿命延伸産業創出推進事業」に採択されたほか、他社とタッグを組むことにも積極的で「出張型地域包括ケアシステム活性化事業」などが目を引く。また、福岡、仙台、東京では、発達障がい児向けの預かり保育サッカースクールを展開しているという話題性もある。地域の人々が年齢や立場に関係なくスポーツに親しめる場を創造していく事業は、無限の可能性を秘めていると言って過言ではないだろう。

名古屋市での小学校の部活民営化受託では、独自の体制と実績が大きなアドバンテージに

 コロナ禍では会員数が減少しただけでなく、募集すらできない時期もあった。しかしその後の人々の認識の変化とともに会員数は徐々に戻りつつある。また、その一方で追い風となる新しい動きもあった。

 名古屋市の河村たかし市長が推進する小学校の部活民営化。そのすべてを受託するに至ったことだ。まだスタート段階で全小学校の半数だが、来年度はすべてが対象になる。当然、残り半数も獲得していく構えだが、この取り組みがさまざまな場面で話題になることは間違いない。

 「生活指導の側面が強かったのが日本の部活です。そのため指導の仕方を知らない先生が顧問をすることも常態化しています。しかし、私たちなら本当の意味でのスポーツ指導を可能にできるでしょう。専門的な知識や経験をもった社員がコーディネートすることで、子どもたちにとって最高の環境を用意できる。名古屋市の案件は、私たちの体制と実績がアドバンテージとして認められた結果です」。

 伊藤氏の著書『百パーセント正社員主義』の題名通り、同社は社員をすべて正社員としている。付け焼き刃の人材では駄目だと説くが、これが同市に高く評価されたわけだ。技術はもちろん、子どもたちが人として成長することを一番の目標とするなかで、問われるのは指導者の人間性だ。社員の採用においてはこの点をとくに重視し、子どもたちから信頼され、子どもたちにとってカリスマになり得る人材を厳選しているという。

プロ野球OBによる中学部活指導という斬新なプロジェクトが動き始めた

中学校野球部で実際に指導する
元ソフトバンクホークスの森脇浩司氏

 もう1つのキーワードである「アート」では、子どもたちが豊かな発想力と表現力を育むための土壌形成を目指している。

 今年9月からは、プロ野球OBによる中学部活指導という斬新なプロジェクトも動き始めた。スーパーサポーターとして長く関わってきた元プロ野球選手、中畑清氏との関係のなかで生まれた話だ。往年の名プレイヤーが中学校の部活をスポットではなく、定期的に指導していく。子どもたちは本物を目の当たりにすることで成長の機会となるし、そうして世界に羽ばたく選手が生まれるかもしれない。

 現在、元広島カープの高橋慶彦氏、元千葉ロッテマリーンズの小林亮寛氏、そして元近鉄バファローズの長田裕之氏といった豪華な顔ぶれが指導者として名を連ね、福岡市内の2つの中学校で子どもたちの指導にあたっている。サッカーやバスケット人気に押され気味の野球界だが、こうした取り組みが広がれば人気復活の大きな原動力になるだろう。部活を本当の意味でのスポーツに変えたいリーフラス、そして野球界の繁栄を後押ししたいプロ野球OBクラブ。両者の狙いが見事に合致したビッグプロジェクトだ。

 また、このほかにも福岡ソフトバンクホークス、楽天ゴールデンイーグルス、千葉ロッテマリーンズ、鹿児島ユナイテッドといったプロチームとのアライアンス契約締結を通し、公認コラボスクールや球団コーチの派遣活動に取り組んでいるというリーフラス。「365日、360°、リーフラス。」は、単なるスローガンでは終わりそうにない。私たちの暮らしのあらゆる場面で、常に同社を感じられる日の訪れも、そう遠くはないようだ。


<COMPANY INFORMATION>
代 表:伊藤 清隆
所在地:東京都港区愛宕2-5-1 
設 立:2001年8月
資本金:1億2,500万円(資本準備金含む)
TEL:03-5843-7828
URL:https://leifras.co.jp


<プロフィール>
伊藤 清隆
(いとう きよたか)
1963年11月21日生まれ。愛知県日進市出身。琉球大学教育学部卒業。教育関連企業の九州支社長を経て、2001年8月にリーフラス(株)を設立。スポーツ根性主義を排除し「認めて、褒めて、励まし、勇気づける」指導の重要性を提唱する。趣味は大学時代から続ける空手道。今も週に一度のペースで道場に通っている。

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