2024年04月20日( 土 )

たしかな技術力で「顧客満足」を追求し、その先にある「社員満足」へ

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協栄工業(株)

設備でなく技術を売る

 1970年6月の設立以来、大分の地で半世紀以上にわたって建築設備業者としての業歴を重ねてきた協栄工業(株)。同社は「水と空気をデザインする企業」として、これまで大分県内を中心にマンションやホテル、商業施設、空港、病院・介護施設、学校、大型ホールなど、多くの建物・施設における給排水衛生設備や空気調和設備などの設計・施工および保守管理を手がけてきた。社内には、企画設計から施工管理までの一貫体制を構築。常に迅速で柔軟なサービスを提供していくことで、顧客からの信頼を得て施工実績を積み上げている。

 「水」と「空気」という人々の住環境に直接関わる分野だからこそ、同社では施工品質の高さに何より重きを置いている。創業期より「設備を売る会社から、技術を売る会社へ」という方針を掲げ、設備メーカーに社員を出向させて技術を学ばせるなど、技術力の強化・研鑽に注力。社員への積極的な資格取得を奨励し、一級管工事施工管理技士20名をはじめとした多くの有資格者・技術者を抱え、高い施工品質による安心・安全を提供している。

若手が活躍・成長できる社風

協栄工業 取締役 大賀 豊文 氏
取締役 大賀 豊文 氏

 技術力の高さに定評のある同社だが、年齢層の高いベテラン社員ばかりかというと、そうでもない。地場業界では珍しく、30年以上にわたって新卒採用を継続。社員の平均年齢は約37歳と若く、19年12月には県内12社目の「ユースエール認定」を取得するなど、若者の採用・育成に積極的な同社の姿勢は対外的にも評価されている。

 また、若手社員に対する技術継承の一環として、先輩社員(メンター)が後輩社員(メンティー)に対して個別指導を行う「メンター制度」を採用。上司・部下の関係性よりも気軽に相談できる相手がいることで、若手の成長を促すだけでなく、風通しの良い社風の醸成にも一役買っている。若手社員からは「お客さまからの感謝の言葉に、やりがいを感じる」「早く一人前になって、より高みを目指したい」といった声も聞かれ、向上心をもって仕事に取り組む若手社員が着実に育っているようだ。

 同社では経営理念「社員満足」と、理念を実現するための経営方針として「顧客満足」を掲げている。取引先や仕入先、さらには地域などの同社に関わるすべてを顧客と捉え、その顧客満足を追求することで同社の業績を向上させ、ひいては社員とその家族の物心両面の豊かさにつながっていくという考えだ。

 「無理に売上規模を追求するのではなく、まずは、お客さまに満足していただけること。そのためにも、当社の技術力および施工品質を上げ続けていく努力は、絶えず続けていかねばなりません。これからも当社の事業を通じて、地元・大分の地域活性化に貢献していきたいと思います」(取締役・大賀豊文氏)。

大分 協栄工業 若手社員
若手社員(後列)も活躍できる社風

【坂田 憲治】


<COMPANY INFORMATION>
代 表:佐藤 総一
所在地:大分市大字下郡字千鳥3225-23
設 立:1970年6月
資本金:3,000万円
TEL:097-569-5800
URL:www.kyoei-os.co.jp

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