【みんなの銀行】マネフォの機能で他行口座などの取引履歴一元管理
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ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)傘下のネット専業銀行「みんなの銀行」(福岡市)は、フィンテック企業「マネーフォワード」(東京都港区)と提携、5月下旬の営業開始に合わせてスマホアプリで他行の口座やクレジットカード、電子マネーなどの入出金履歴を一元管理できる「レコード機能」を提供する。
「みんなの銀行」が提供する、「レコード機能」のスマホ画面上イメージ この機能はマネーフォワードが開発した。金融機関の公開するAPI(アプリ同士をつなぎ共通利用する仕組み)、未公開ならスクリーン・スクレイピング(他サイトのデータ利用)という方法でデータを取得する「アカウント・アグリケーション」と呼ばれる技術を応用する。
同社は、銀行やクレジットカードなど1,300以上の金融機関や金融サービスと連携してデータを収集。みんなの銀行の預金者(ユーザー)は、アプリが自動的に連携する入出金明細に、「#」(ハッシュタグ)を付けて自由に項目を分類。毎月の収支状況も棒グラフによって一目でわかり、容易に資産管理できる。
みんなの銀行は、FFGが2019年8月に設立した全額出資子会社で、地方銀行初のネット専業銀行。20代~30代のデジタルネイティブ世代を主な顧客層に想定する。20年12月に金融庁の銀行業の営業免許を取得し、今年1月、全国銀行データ通信システム(全銀システム)と接続した。
リモートで本人確認できるため、「みんなの銀行」は
24時間・365日、その場から口座開設ができるスマホがあれば、ビデオ通話機能でオペレーターが本人確認できるため、24時間・365日、その場から取引を始められる。普通預金口座と貯蓄口座間の資金移動がスマホアプリ内でできる。現金は、提携するセブン銀行(東京都千代田区)の全国2万5,000台以上のATM機に表示されるQRコードをアプリで読み込み、アプリに現れる法人番号を入力、出入金する。手数料は入金無料、出金1回あたり110円。
またクレジットカード会社ジェイシービー(東京都港区)と提携してバーチャルのデビッドカードを発行、「みんなの銀行」の口座開設と同時にJCB加盟店でカードレス決済ができる。入会費や発行手数料は無料。利用額の0.2%を口座にキャッシュバックする特典も。
FFGは「みんなの銀行」の開業3年目の目標を、顧客120万口座、預金残高2,200億円、融資残高800億円とする。この預金残高は第二地銀下位行の佐賀共栄銀行(佐賀市)の2,293億円(20年3月期)にほぼ匹敵する。
【南里 秀之】
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