2024年05月06日( 月 )

独特な風味の焙煎麦焼酎「金太郎」、海外市場で高評価

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焙煎麦焼酎「金太郎」 伝統的な技を受け継ぎながら、新たな技術に挑戦する西吉田酒造(株)(本社:福岡県筑後市)は、世界的蒸留酒の品評会の1つである「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2021」において、福岡県産大麦を焙煎して製造した焙煎麦焼酎「金太郎」で2019年に続き2度目となる「最優秀金賞」および、「ベストオブ麦焼酎」を受賞した。

 ビターチョコレートを感じさせ、独特な風味が際立つ焙煎麦焼酎「金太郎」は、焙煎の方法や風味を生かすための仕込みの方法などを試行錯誤して生まれたまったく新しい麦焼酎で、その独特な風味から日本国内よりも、韓国市場での流通が拡大している。

 「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2021」は全米最大のアルコール飲料専門の競技会で、ホワイトスピリッツ、ウイスキー、ブランデー、リキュールの全4部門で構成され、部門ごとに複数のカテゴリーにわかれて行われる世界で最も名声のあるコンペティションの1つ。審査員はホテル、レストラン、流通バイヤー、ジャーナリストなど幅広く、各会を代表するプロが銘柄名を隠したブラインドテイスティングで厳格に審査され、満場一致で金賞の評価を得ると「最優秀賞」、そのなかでも最高位の評価に「ベストオブカテゴリー」が授与される。

 西吉田酒造は1893年の創業以来、豊かな水、豊かな自然に恵まれる筑後平野が大麦産地であることを生かした大麦焼酎の酒造メーカーで、看板商品として本格麦焼酎「つくし白ラベル」「つくし黒ラベル」が知られる。近年は国内の酒類消費量の縮小を受け、海外での販路拡大に努めている。

【児玉 崇】

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