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2021年07月26日 11:05

ふるさと納税担当者に警告

 佐賀県武雄市のふるさと納税の返礼品の発送が遅れ、寄付者からの苦情が多い日には1日100件ほど市や委託事業者に寄せられるという事態が起きている。

 発送が遅れている返礼品は、以下の3品で、寄付額総額で2億8,060万円にも上る。

  • 「2020年度産さがびより15kg」12,285件、1億2,285万円(相当寄付金額)
  • 「佐賀県産和牛切り落とし1.2kg」14,041件、1億4,041万円(同)
  • 「佐賀県産和牛・九州産和牛切り落とし1.6kg」1,734件、1,734万円(同)

   発送遅れは、ふるさと納税返礼品提供事業者の1社である、アースグロー(株)(旧・(株)ジッパー)(小川太志代表、佐賀市田代2-2-32)が、返礼品を調達できなかったことによるもの。

アースグロー(株)(旧・(株)ジッパー) ふるさと納税の仕組みは、自治体と業務委託業者が委託契約を結び、業務委託業者が複数の返礼品提供事業者に発注するというもの。アースグローは、2016年10月から19年5月まで武雄市のふるさと納税の業務委託を受けており、19年4月にも返礼品の発送遅れを起こしていた。以前にほかの自治体でも業務委託業者を務めており、同時期には直方市で返礼品である人気家電商品を確保できず配送できないというトラブルを発生させている。同年6月、武雄市はアースグローとの業務委託契約を解消し、ほかの企業と業務委託契約を締結。アースグローはその業務委託業者の下で提供事業者として業務を行っていた。

 このような経緯のある業者を提供業者に加えたことについて、武雄市企画政策課は「19年4月に業務委託業者として発送遅れがあったが、翌5月にはすべて配送を完了させたこともあり、提供事業者としての登録はとくに問題はなかった」としているが、業務委託業者としても、提供事業者としても責任を果たせず、アースグロー代表の小川太志氏の能力不足が表面化したかたちとなった。なお、アースグローの売上高の推移をみると、20年6月期の売上高は7億1,000万円となり前期の30億5,000万円から大幅に減少している。

アースグロー決算

 武雄市は引き続きアースグローに任せるのは困難と判断し、返礼品提供事業者を別の会社に切り替え、業務委託業者と協議を進め、遅れている返礼品について1日でも早く届けたいとしている。なお、7月20日時点で提供事業者は決まっていないという。

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