福岡・佐賀の全13選挙区結果一覧~自民12勝1敗で野党勢力をほぼ一掃

 2月8日に投開票が行われた第51回衆議院選挙は、福岡11選挙区、佐賀2選挙区の両県において、自民党が圧倒的な底力を見せつけ、野党勢力をほぼ一掃する結果となった。

福岡:10議席奪還の「高市旋風」と武田氏の雪辱

 福岡県内11選挙区の結果は、自民10、無所属1。2024年の前回選で野党に議席を譲った2区、10区、11区をすべて自民が奪い返し、まさに「自民王国」の再建を印象づけた。

「高市政権」への期待感: 各陣営が口をそろえたのは、高市首相の圧倒的な人気だ。1区の井上貴博氏は「高市政権の政策を前に進める」と強調し、都市部でも保守層が強固に固まった。

11区・武田良太氏の復権: 最大の注目区だった11区では、裏金問題の逆風を乗り越えた武田良太氏が、維新の村上智信氏に雪辱をはたした。

9区・緒方林太郎氏の孤軍奮闘: 唯一、非自民で議席を守ったのは無所属の緒方林太郎氏。政党の看板に頼らず、徹底した地元密着と独自の政策論で「保守の牙城」に穴を開け続けた。この1議席が、福岡における非自民勢力の「最後の砦」となった。一方、緒方氏に敗れた自民党新人の三原朝利氏は比例での復活をはたし、同区に足がかりをつくることになった。

佐賀:崩れ去った「野党王国」の壁

 長年、自民党にとっての「鬼門」であり続けた佐賀県だが、今回の結果は自民2議席独占という歴史的な転換点となった。

1区・原口氏の落選: 「減税日本・ゆうこく連合」を公示直前に結党し、背水の陣で臨んだ原口一博氏だったが、自民・岩田和親氏の組織力の前に屈した。10期務めたベテランの落選は、県内の政治地図を根底から塗り替える衝撃だ。

2区・古川氏の奪還: 知事経験を持つ古川康氏が、中道改革連合の大串博志氏を破り、選挙区での議席を奪還。大串氏は組織戦を展開したが、高市内閣への期待感という全国的な潮流を押し戻すには至らなかった。

【寺村朋輝】

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