2024年04月28日( 日 )

【初盆風情考察】我欲まみれ菅首相の無策がお盆に帰省する風習を風化させる2021年8月(3)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

東北の先祖供養への尊敬の念の強さに兜を脱ぐ

迎え火 イメージ 2002年8月の盆時期に筆者は岩手県安比高原のホテルに1週間滞在し、三陸海岸、下北、津軽、秋田県北部を見て回ったことがある。その際に東北の人々の先祖を敬う姿勢には感動した。8月13日、向かい火を焚いているのを岩手県宮古市の街の通りで目撃した。15日、秋田県で送り火と精霊流しに立ち会った。そこでは、いわば時代が流れずに留まっているように感じたのだ。19年経った現在ではいくらか変わっているかもしれないが、東北の人々は九州人と比較して、先祖を敬うことに数倍の思い入れがあると実感した。

 我欲にまみれた菅首相の故郷・秋田県には、今年も「お盆帰省」自粛要請のなかでも数万の人々が帰省したであろう。菅首相はなんと感情が希薄な顔をしていることか!なぜなら、菅首相には本当の故郷や望郷心などがないからだ。勘当されたのではなく、自ら故郷を見捨てて上京したといってよい。前首相・安倍晋三氏は世間体を意識してか、山口県長門市の先祖の墓参りを定期的に行っている。菅首相は帰省して墓参りをしたことが何回あるのかと思う。皆無に近いのではないか。

我欲優先による東京オリンピック強行が命取り

 今年のお盆の時期、新型コロナウイルス感染爆発と大雨により人々の行動は大きな制約を受けた。集中豪雨が1週間続いている。「今年は空梅雨か」と訝っていたが、今回の大雨により全体として辻褄が合ったようにも思える。とはいえ、今回の大雨は梅雨時と比較して広範囲(北海道を除く日本全域)にわたり、尋常ではない降水量であった。お盆時期に台風以外の要因で豪雨となるのは異例である。人類の文明に対する警告として受け止めるのが賢明であり、全人類が責任を負うべきかもしれない。

 しかし一方、コロナ感染爆発の原因は我欲にまみれた菅首相にあり、全責任を負うべきである。人災といってよい。Net IB Newsで「東京オリンピック開催を強行すれば感染者は1日1万人を超える」と警告した。その結果、倍近くの感染者が出るという悲惨な状況となっている。17日の感染者数は1万9,000人で、今日は2万人を突破するであろう。自宅治療者で死に至るケースが続出している。

 菅首相は「東京オリンピックを強行すれば自身の政権を継続させる展望が確実に開ける」と確信して「オリンピック開催だ!進め、ススメ」と毎日、号令を掲げてきた(昔の日本陸軍の突撃!トツゲキの行動パターンと何ら変わらない)。そしてコロナ感染者1日2万人という凄惨な事態に何ら責任を取ろうともしない。ただ人々に「自粛を!」と命ずる以外に何ら策を講じていない。

 東京オリンピック強行が菅政権の首を絞める結果を生んでいる。目先を読めない無能な政治家であることは明らかだ。22日の横浜市長選の結果がとどめを刺すであろう。

 我欲菅首相の動向も注目されるが、2021年8月を境にして、日本民族の誇るべきお盆の先祖供養のための帰省という風習が風化していくという懸念を抱いている。

(2)

関連記事