都市高が福岡空港へ延伸、2029年度の開通目指す
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29年度開通を目指す、事業費は530億円超
【事業概要】
事業名 :福岡高速3号線(空港線)延伸
主な構造:高架構造、トンネル構造
道路延長:約1.8km(うち連結路0.4km)
起終点 :福岡市博多区豊1丁目~福岡市博多区大字下臼井
車線数 :4車線(1方向2車線の計4車線)
計画交通量:約9,200台/日
全体事業費:約533億円(建設費約470億円)
事業予定者:福岡北九州高速道路公社(全額有料道路事業を基本)福岡空港・国内線ターミナルへのルートを見てみよう。都市高3号線(空港線)を空港方面へ延伸するとともに、都市高2号線とは連結路によって接続。延伸した空港線は、国道3号の地下をトンネルによる立体交差で通過する。また、一般道出口のほか、空港出口を設けることで、国内線ターミナルに直接乗り入れることができるようになる。空港方面から都市交に乗る際は、空港北口交差点の西側に一般道からの入り口を設け、国道3号の地下をトンネルで立体交差した後、新設の料金所を通過。そこから、天神および太宰府方面へ分岐する構造となっている。
現状では都市高を使ってアクセスする場合、主に「空港通」「西月隈」出口を利用し、一般道を経由するかたちだが、福岡空港までの都市高延伸が完了すれば、いくつもの信号交差点を回避。周辺道路の混雑緩和につながるほか、安全性の向上、5~10分程度の時短効果も期待できる。
もともと都市高速延伸にともなう新設道路は、福岡空港で進む滑走路増設工事の竣工に合わせて、25年3月からの供用開始が予定されていた。しかし、本格的な事業着手にともない、改めて現状を加味した結果、供用開始は29年度ごろになる見通しとなった。事業期間自体は、仮設道路の撤去など、供用開始に向けてはさまざまな工事が必要であることから30年度までとなっている。
延伸効果がわかりやすい道路新設区間でもあり、アフターコロナにおいて空港の再活性化が進めば、相乗効果の発揮も十分に見込めるため、今後の動向が注目される。
(了)
【代 源太朗】
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