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2021年09月28日 16:00

中国経済新聞に学ぶ~人民元が世界3位の国際通貨に

人民元 イメージ 英国ロイター通信がこのほど伝えたところによると、人民元国際化指数(RII)が5年半ぶりに最高を更新したという。米国シティバンクは、「2030年には、人民元が日本円と英ポンドを抜いて世界3位の国際決済通貨になる可能性がある」と予測した。

 09年、越境貿易における人民元建て決済のテストが始まり、人民元国際化の幕が開いた。それからの10数年で、越境貿易から金融取引へ、さらには国の外貨準備へ、人民元は市場化レベルと国際的な認知度が絶えず上昇し、貿易投資の円滑化、金融のイノベーションの発展、実体経済へのサービスなどを推進するうえで重要な役割をはたしてきた。

 中国人民大学国際通貨研究所(IMI)が発表するRIIは、10年第1四半期(1~3月)の0.02から20年第4四半期(10~12月)には5.02になり、10年間で250倍以上上昇した。同期の米ドル国際化指数は51.27、ユーロ国際化指数は26.17と、まだ相当の開きがあるが、人民元はすでに日本円国際化指数の4.91と英ポンド国際化指数の4.15はすでに抜いており、3四半期連続で主要国際通貨ランキングの3位になった。

 こうしたことからわかるのは、資本項目がまだ完全には開放されていないなかで、ここ数年は人民元の国際化レベルが全体として上がり続け、中国の特色を備えた通貨国際化の道を見つけ出したことだ。その原因を考えると、主に次の3点が挙げられる。

 (1)実体経済は通貨国際化の基盤であり、中国経済は長期にわたり「危機なき成長」を維持し、人民元国際化に着実な後ろ盾を提供した。新型コロナウイルス感染症が世界的に猛威を振るい、世界経済全体が衰退の危機に陥り、外部環境がますます厳しくなるなか、中国は世界の主要エコノミーのなかでいち早くプラス成長をはたした唯一のエコノミーになり、人民元と人民元建て資産により大きい国際的な信頼と認知度をもたらした。

 (2)中国は常に高い水準の開放という大きな方向性を堅持し、人民元は世界的にも徐々に通貨として大きな役割を担うようになっていった。越境貿易における人民元建て決済では、決済の規模と割合が着実に増加した。世界の外貨準備では、人民元が特別引出権(SDR)通貨バスケットに採用されてから、世界の外貨準備における人民元の規模が16年の907億8,000万ドル(約10兆431億円)から20年には2,694億9,000万ドル(約29兆8,123億円)に増加し、10四半期連続で増加した。現在では、世界の75カ国・地域が人民元を外貨準備に組み込んでいる。

 (3)人民元の国際協力とインフラ整備のレベルが絶えず向上した。二国間の通貨スワップ協定、人民元クリアリング銀行の規模が拡大し続け、人民元の海外での使用が便利になった。中国全土の自由貿易区が越境人民元業務のテストを展開し、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、マカオ両特別行政区によって構成される都市クラスター)が金融市場の相互接続を秩序よく推進し、人民元の国境を越えた使用の規模が徐々に拡大した。クロスボーダー人民元決済システム(CIPS)の構築が大きな成果を収め、人民元の国境を越えた使用がさらに便利になった。

 現在、グローバル経済はなお不確実性に直面しているが、人民元はそのなかで力強い安定を保っている。その原因として次の3点が挙げられる。1つ目は中国経済の強靱さだ。突如発生した感染症の打撃とますます厳しくなる外部環境に直面しながらも、中国の経済社会システムは十分な強靱さを備え、感染症の予防・抑制の闘いで大きな戦略的成果を収めただけでなく、感染症の常態化に対処しつつ経済社会の発展を統一的に計画推進するうえで目に見える成果を上げた。実体経済と対外貿易がプラス成長を達成し、実行ベース外資導入額が再び過去最高を更新し、人民元国際化に良好な経済環境を提供した。

 2つ目は人民元の価値の安定だ。感染症の打撃を受け、国際金融市場は非常に大きく動揺し、市場にはパニックムードが急速に広がり、主要国・地域の中央銀行は超金融緩和政策をスタートさせ、通常の規模を超えた周期に逆行した操作を行った。

 3つ目は深化し続ける国際協力だ。08年以来、中国人民銀行(中央銀行)は30を超える国・地域の中央銀行や金融当局との間で二国間の通貨スワップ協定を結び、世界の主要な発達したエコノミーと新興エコノミー、主要なオフショア人民元市場の所在地をカバーした。二国間通貨スワップ協定は貿易投資の円滑化を促進するうえでプラスになるだけでなく、人民元の流動性の供給を保証し、人民元のリスク対抗能力を引き上げ、「シグナル効果」を発揮し、人民元に対する海外の信頼感を高めることにもつながった。


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