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2015年04月22日 16:18

鉄筋継手への理解を深め、高い品質へあくなき追求

<多様化する鉄筋継手に研究会の発足へ>

第11回鉄筋継手研究会 マンションや商業ビルなど、鉄筋コンクリートを有する現代建築物に欠かせない鉄筋。その鉄筋をつなぐ鉄筋継手は、専門工事の1つとして建築工事には欠かせない特殊工事である。その種類は「重ね継手」「ガス圧接継手」「溶接継手」「機械式継手」に分けられる。裏を返せば、昔は単一的な工法しか確立していなかったが、近年では用途に合わせてさまざまな新工法が開発されており、設計、施工、管理において、品質管理に問題を抱えているのも事実である。用途に合わせて急速に進化する鉄筋継手だが、多種多様化に、設計や品質管理が追いつかなくなってきた。このような時代背景もあり、新しい標準規定の登場が求められていた。
 そして2009年秋、日本鉄筋継手協会は「鉄筋継手工事標準仕様書」の大幅な改定を実施した。「急速に進む鉄筋継手の多様化と、仕様書の改定により危機感を覚え、継手情報の共有と理解に向け研究会を発足させました」と、鉄筋継手研究会代表事務の(株)アクティス代表取締役社長の河村貴夫氏は語る。
 研究会は年2回開催され、春季では基礎編、秋季では応用編と、要望に応じた講義内容としている。基礎、応用編とも大手ゼネコンの専門スタッフを講師に毎回招聘し、また、商品の説明だけでなく、実際に商品や測定装置などを会場に配置して、動作方法などが身近で確認できようになっている。

圧接継手不具合の見本<新技術3CW製造のメーカーとして>

 同会への参加メリットは、それだけではない。
 福岡地区でも建築工事の入札等でCPDの受講実績などが求められ、CPD認定プログラムへの関心が高まっている。CPDとは、専門職が継続的に技術の向上を図るプログラムのことで、欧米などで導入が進んでいる。「Continuing Professional Development」の略である。
 なお、同会はCPD認定プログラムが認められており、最後まで受講すると参加者全員に3単位が与えられることになっている。
 この会のさらなるメリットとして、最新の情報を提供する場というだけでなく、最新の鉄筋継手技術をメーカーとして保有していることが挙げられる。たとえば、代表事務のアクティスでは、新技術となる3CWを開発した。3CWは機械式継手と溶接継手の利点を生かした日本初のコラボ工法で、現存の鉄筋継手では困難とされる高強度鉄筋の良好な継手を可能とした鉄筋継手。さらに、従来では不可能であった全周超音波検査を可能としている。このように、幅広く鉄筋継手について、細かいところまでフォローしている同会。年2回開催されており、関係者は、ぜひとも一度足を運んでほしいものだ。

【道山 憲一】

 

 
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