「健康なくして人々の平和なし」近代医療と民族伝統医療、融合のススメ
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日本ビジネスインテリジェンス協会会長
名古屋市立大学特任教授中川 十郎 氏
日本ビジネスインテリジェンス協会は、ZOOM座談会『八雲立つ出雲から日が昇る平和、環境、健康はひとつ神無月ZOOM座談会』を本日(25日)22時(午後10時)22分22秒から開催する。座談会の開催に先立ち、同協会理事長・中川十郎氏から近代医療と伝統医療の融合の重要性を説く記事が寄せられたので以下に一部を抜粋して紹介する。
古代出雲は医薬と看護発祥の地と言われております。出雲神話でワニザメに皮をむかれた因幡の白ウサギを大国主命がガマの穂で回復させた故事のガマは止血や利尿、通経に煎じて服用。傷口ややけどに直接散布して、今日も収斂性止血薬としても用いられております。
平和や環境の保全はまず人々の健康から派生すると思います。生活習慣病やガンなどの現代病を予防するのは「食」であり、それはとくに日本の伝統食をベースにしたマクロビオティックで心と身体の深いところから浄化することの重要性と300におよぶレシピによる食事法による現代病の克服。さらに生活指針や哲学までを網羅するマクロビオティックの重要性を久司道夫先生は唱えられました。
元ニューヨーク医科大学の心臓外科の世界的権威の広瀬輝夫医学博士、臨床外科教授は世界初の無血開心術、人工肺を開発。早くから近代医療と伝統医療の融合の必要性を世界的に唱えられ、世界の137カ国を訪問。世界の民族医療を調査・研究。日本医療のあるべき姿を提言されました。西洋では17世紀のデカルトの心身二元論の影響もあり、近代医療は臓器中心であります。これに比し、伝統医療は全身的医療であります。
よって両者を融合することにより、理想的な医療が可能となる。近来、先進国でも伝統医療の研究や独自の伝統医療も復活しております。東洋では日本の漢方、中国の中医学、インドやネパール、スリランカのアーユルヴェーダ、さらにモンゴル、チベット医学、アラブのユナニなど、伝統医療は全人的で自然の恩恵を尊重しております。
近代医療では治療に輸血や他人の組織の移植を行っておりますが、これらの医療に対しては抵抗する患者もおり、患者の心身の負担にもなりかねず、これらの治療はできる限り避けて自然治癒に近い民族伝統医療を融合させるのが良いというのが広瀬先生の信念でした。
清い水と空気を確保する気候や環境が健康保持には必須です。健康なくして人々の平和はあり得ません。平和の基である健康のためには、氾濫する健康食品、過剰な薬による治療を見直し、人間の自然治癒力、安全食、農薬や化学肥料、抗生物資を使用しない食料、食品の摂取。程よい休息と、運動、心身の鍛錬、医食同源で自然食の摂取を心がけ、健康な一生を送るべく努力することが肝心と思われます。
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