大名らしさ生かした「まちづくり」でREIT上場を見据え、私募ファンド組成へ
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村上ホールディングス(株) 代表取締役 村上 篤史 氏
再開発やコロナ禍で大名のまちにも変化が
――現在、旧大名小学校跡地での再開発が進んでおり、順調に行けば2022年度には、九州初となるラグジュアリーホテル「ザ・リッツ・カールトン ホテル」が開業予定です。「天神ビッグバン」による再開発も進んでいますが、大名エリアにはどのような影響があると見ていますか。
村上ホールディングス(株)
代表取締役 村上 篤史 氏村上 リッツ・カールトンが大名で開業するというインパクトは非常に大きいと見ています。リッツ・カールトンに見合うだけの一流の有名飲食店も進出してくるでしょうし、他の外資系大手ホテルも大名エリアに食指を動かし、新たなフラッグシップ・ホテルが来るのではないかと、期待しているところです。
今後、再開発による建替えが進むと、交流人口が増加してくることが予想されますので、周辺エリアも含めて飲食需要が出てくるでしょう。そうなると、これまでファッションや音楽のまちというイメージが強かった大名に、今後は飲食店が増加して、「福岡の美味いものが集うグルメのまち」といったイメージも付加されてくるかもしれません。ただし、天神に接する西通りや明治通り沿いだけでなく、大名の内部のほうまで影響を波及させるには、相応の工夫や施策が必要になってくると思われます。
――コロナ禍で、大名のまちの様子はどう変わりましたか。
村上 1つ大きな変化としては、アパレル系店舗の撤退が相次いでしまったことがあります。それまでの大名は、福岡を代表する若者のまちであり、ファッションのまちであり、それを象徴するかのように多くのアパレル系店舗が軒を連ねていました。しかし、それらのいくつかが撤退してしまったことで、かつての大名らしさがやや薄れてしまったように感じます。その一方で、コロナ禍でテイクアウト可能な飲食店が増えたことにより、今後発生が予想されるランチ難民の救済策ができたことは、良い変化ではないかと思います。また、美容外科系の進出が増えてきているのも、コロナ禍の影響によるものと思われます。
あとは、コロナ禍による変化というわけではありませんが、近年はIT系のスタートアップ企業が増えてきている印象です。これは、「Fukuoka Growth Next」があることも大きいのだと思いますが、18年12月に「WeWork大名」が開業したことで、大名がスタートアップ企業にとっての“メッカ”になっていったように思います。
【文・構成:坂田 憲治】
<プロフィール>
村上 篤史(むらかみ・あつし)
1984年1月生まれ。福岡県大野城市出身。学卒後、東邦ハウジング(株)に入社し、2010年に取締役に就任。先代の急逝にともない、14年10月に東邦ハウジングの持株会社である村上ホールディングス(株)の代表取締役に就任した。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:村上 篤史
所在地:福岡市中央区大名1-9-50
設 立:2012年9月
資本金:900万円
URL:http://murakami-holdings.co.jp- 1
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