2024年05月06日( 月 )

6次産業化目指し、エミュー約500羽を飼育

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日本エコシステム(株)

藤澤博基代表取締役に聞く「エミューの可能性」

食料自給率向上のための「救世主」

_日本エコシステム(株) 代表取締役 藤澤 博基 氏
日本エコシステム(株)
代表取締役 藤澤 博基 氏

    現在、日本の食料自給率はカロリーベースで37%です。島国の我が国で不測の事態が発生し、食料の輸入が滞ってしまったらどうなってしまうでしょうか。エミューはそうした危機に対する「救世主」や「食糧備蓄基地」になり得ると確信しております。

 エミューの肉は鉄分が牛肉の約2倍、豚肉の約4倍含まれています。また高タンパク・低脂肪でカロリーが少ないため、健康・美容にも良いことが東京農業大学や九州大学農学部の研究でわかっています。

 課題は、エミューそのものが一般にまだ十分認知されていないことです。ほとんどの人は、「どこかで聞いたことがある」「動物園で見た気がする」といった程度の認識ですので、健康に良い「エミュー肉」を、エビデンスを含め、世間に広く周知させる必要性を感じています。

無限の可能性を秘めるエミュー

飼育員のみなさん
飼育員のみなさん

    後継者不足などによる農業人口の減少により、日本全国の耕作放棄地面積は約42万haあります。徳島県の総面積が約41万haだということを考えると、いかに広大な面積かがわかるでしょう。そうした耕作放棄地を、エミューの飼育に利用しない手はないと思いませんか。また、人口減が深刻な離島やへき地でエミューを飼育して、それが産業化すれば地域の活性化につながりますし、進学や就職などで島外に出ていった若い人たちが戻って来ることも期待できるでしょう。

 エミューには、無限の可能性があります。エミューの飼育は、一企業だけでなく、国や自治体も一体となって取り組むべき、「ビッグプロジェクト」なのです。

【新貝 竜也】


<COMPANY INFORMATION>
日本エコシステム(株)

代 表:藤澤 博基
所在地:福岡県筑紫野市二日市中央1-12-22
設 立:1997年6月
資本金:3,000万円
URL:https://www.jpeco.jp

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