2024年04月24日( 水 )

6次産業化目指し、エミュー約500羽を飼育

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

日本エコシステム(株)

エミュー牧場(正式名称:エミュー飼育研究場)

食肉のほか、化粧品にも利用可能

 九州自動車道上り線・基山パーキングエリアの関係者・お客様駐車場から外の通りに出て徒歩3分の場所に、オーストラリア原産の大型鳥「エミュー」を約500羽飼育する牧場(正式名称:エミュー飼育研究場)がある。この牧場は、日本エコシステム(株)(福岡県筑紫野市、藤澤博基代表)が運営している。同社は「エミューの6次産業化」を目指すべく、2014年に基山町で試験的に飼育をスタート。16年に佐賀県基山町の栗林に現在の牧場を設けて現在に至る。

エミュー    現在、同牧場ではエミューを年齢・用途(販売用・生殖用)別にエリアを分けて飼育しており、通常、生後1年半で基山町内にある同社出資の(株)きやまファームに販売。その後、きやまファームが18年に完成した「基山町ジビエ解体処理施設」に出荷して、食肉として処理している。

 エミューの成鳥は通常、体長約1.8m、体重40~50kgになり、成鳥1羽から肉10kg、オイル10kgを採取することができるという。

 同社のエミュー飼育担当者は、エミューについて「穏やかな優しい性格で、とても飼いやすい鳥です。また鳴き声がとても小さく、匂いもほとんどありません。筑紫野市の本社でも数羽飼育しておりますが、近隣住民などからの苦情もありません」と語る。また、エミューの肉については、「エミュー肉は鶏肉というよりも、馬肉に近いイメージです。高タンパク・低脂肪で鉄分も多く(鉄分含有率は鶏肉の約10倍))含まれ、血圧を下げる効果や貧血予防効果が報告されています。また、タンパク質が豊富なので、アスリートや筋肉を付けたい方にもおすすめです」と太鼓判を押す。

 なお、エミューオイルはヒトの皮脂組成とほぼ同じ(東京農業大医学部調べ)であり、人間の皮膚との親和性が高いのが特徴。日本エコシステムではエミューオイルを美容液「エミュー物語」として製品化しているほか、化粧品各社にエミューオイルのOEM供給も行っているという。

【新貝 竜也】


<COMPANY INFORMATION>
日本エコシステム(株)

代 表:藤澤 博基
所在地:福岡県筑紫野市二日市中央1-12-22
設 立:1997年6月
資本金:3,000万円
URL:https://www.jpeco.jp

  • 1
  • 2

関連記事