2022年01月25日( 火 )
by データ・マックス

日立製作所のグループ再編~日立建機の株式約半数売却で最終盤へ

【表1】は日立製作所の2009年3月期の収益状況である。日立製作所の連結当期純利益は、7,873億円の赤字で、当時、国内の製造業としては過去最大となった。

 

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【表2】は日立製作所のグループ企業再編の推移表である。
~この表から見えるもの~

◆日立製作所は、かつて多角化路線を掲げ、多くの子会社を抱えていたが、2008年9月に発生したリーマン・ショック後は、ITやデジタル分野を経営の柱に位置づけて事業の選択と集中を進めていった。22社あった上場企業の子会社についても、すべての株式を売却したり、保有比率を引き下げたりしており、今回の日立建機の株式売却は、10年以上かけて進めてきた大規模なグループ再編の最終盤となる。

◆東証一部上場の日立建機は、油圧ショベルなど建設機械の製造・販売を手がけ、2021年3月期の売上高8,133億円で売上高は業界2位。一方、業界最大手の小松製作所の売上高は2兆1,895億円となっている。

◆株式を取得する伊藤忠商事は、建設機械をオンラインでレンタルする事業を手がけるアメリカの会社と資本提携している。世界で経済活動が本格化するなか、日立建機とも連携し、需要をさらに取り込む狙いがあると見られる。

◆関係者によると、日立製作所は、株式の51%を保有する子会社の日立建機について、およそ半数の株式を伊藤忠商事と、国内の投資ファンド「日本産業パートナーズ」に売却する方針を固めたという。日立製作所と伊藤忠は「検討していることは事実だ」とのコメントを発表しており、近く正式に決定する見通しという。

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【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】

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