2024年04月23日( 火 )

こうすれば成功する!デジタルマーケティング(3)マーケティングオートメーションって何?

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 デジタルマーケティングの概念を理解し、扱いに慣れてきたら、次に取り組んでいただきたいのが「マーケティングオートメーション」(以下、MA)です。簡単にいえば、顧客との接点づくりから販売促進までを自動化するツールです。MAを導入することで、顧客の購入率を高め、リピーターを増やすことが期待できます。顧客体験を提供するシナリオ設定などが必要なため、構築するまでは多少時間がかかりますが、できてしまえば、後は自動的に成果を出す強力なツールとなります。最近では安価なサービスも増えてきており、中小企業でも随分と導入しやすくなりました。

 MA導入にあたって、まずは前回(vol.42/2021年11月末発刊号掲載)お話ししましたカスタマージャーニーを想定するところから始まります。顧客が商品に出会い、購入を検討している段階で、顧客が購入するか迷いが生じることを想定し、事前に割引クーポンなどのキャンペーンを用意します。顧客がこのクーポンを取得するためにメールアドレスなどの情報を登録したら、MAはこの登録された情報やIPアドレス情報などを基に顧客を分類し、事前につくったシナリオで販売促進を行います。たとえ購入に至らなかった場合でも、後ほどフォローアップするサービスをメールで提案することもできます。

 MAは、細かい設定ができるものも多く、優良顧客だけに特別待遇のメールを送ったり、購入に至らなかった顧客には、定期的にキャンペーンを告知するなど、シナリオ次第で自動的に対応できます。つまり、MAは個々に合ったアプローチをすることが可能だということです。これは、顧客全体に対して同じ情報で宣伝するマス的なアプローチより、優れた「現代的アプローチ」と言えるでしょう。顧客との関係性を睨んだ情報提供を行い、行動を促す状況を提案することが可能となるのです。

MA活用で知っておくべき3つの概念

リードジェネレーション
 「集客」のことで、有望な見込み客を集めるための活動です。

リードナーチャリング
 「顧客育成」のことで、顧客の関心や購買意欲を高めていく活動を意味します。

リードクオリフィケーション
 「選別」のことで、購入意識や検討度合などの基準で顧客の選分けを行っていきます。すでにリストがある企業などに有効です。

 この3つをそれぞれ強化し、組み合わせることで、継続的および効率的にリード(見込み顧客)の育成を行い、売上拡大へとつなげることができます。

 次回(vol.46/3月末発刊)は、「検索上位表示の方法SEO」についてお伝えします。


<プロフィール>
岡 秀樹
(おか・ひでき)
(株)HOA 代表取締役/(株)BIRDS 代表取締役/(一社)まちはチームだ 代表理事
学生時代ロンドンにおいてシェアリングビジネスで起業する。2014年コワーキングスペース秘密基地を設立。55社を創業させ、新規事業開発をサポート。北九州市公式SNSのコンサルティング、小倉城のマーケティング戦略を担当。北九州地域DMO候補法人(Destination Marketing Organization)となる。企業の規模にかかわらず、デジタルマーケティング活用方法を指南。講演・コンサルティングを行っている。

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