2024年12月11日( 水 )

化粧品・健康食品の連鎖販売業者に業務停止命令

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 経済産業省中部経済産業局は2日、化粧品や健康食品を扱う連鎖販売業者の(株)ARK(東京都文京区)に対し、特定商取引法に基づく業務停止命令を出したと発表した。

 中部経産局の調べによると、同社は化粧品「Sanctuary Skin Care Series」と健康食品「Ever Green Life Supplement」を連鎖販売取引によって販売。会員の勧誘時に「今俺さ、社会人のサークルやってんだけど、その日ボーリングやるんだよね。先輩が連れてきてもいいって言うしどうかなって」などと話すだけで、勧誘する目的を明らかにしていなかった。

 さらに、契約を拒否した者に対し、複数人で長時間にわたって執拗に勧誘するといった迷惑行為も認められたという。

 中部経産局はこれらの行為が特商法に違反すると判断。同社に対し、2日から6月1日までの3カ月間、連鎖販売取引の一部業務を停止するように命じた。

 同時に、同社の葉室一政(はむろ・かずまさ)前代表取締役に対し、3カ月間の業務禁止命令を出した。今回の違法行為で主導的な役割をはたしたと判断した。

 取材に対し、中部経産局の担当官は「2018年4月1日から今年2月9日までに、同社に関する消費者相談が248件寄せられている。相談者の平均年齢は22.2歳」(消費経済課)と話している。

【木村 祐作】

関連キーワード

関連記事