JT九州工場閉鎖で筑紫野どう変わる?(前)
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増え続ける人口と各拠点
72年の「小郡・筑紫野ニュータウン構想」を皮切りに、土地区画整理事業がスタート。82年にJR原田駅周辺地区の美しが丘北・美しが丘南、光が丘の各地区の区画整理事業が着工し、2020年の筑紫駅桜並木通り土地区画整理事業まで11の事業、約404.3haの土地が整理された。現在は、「筑紫駅西口土地区画整理事業」(97年着工)が進行中で、2023年完了予定となっている。
区画整理事業が進むにつれ、筑紫野市の人口は増加傾向で推移。筑紫野市の住民基本台帳によれば、筑紫野市が誕生した72年の世帯数は1万593世帯、総人口は4万969人だったが、09年には10万人を超え、22年1月時の統計では、世帯数4万6,702世帯、人口10万5,707人となっている。
また、区画整理の進展と交通利便性の高さから、さまざまな製造工場や物流拠点などが整備された。
製造工場としては、同市上古賀にJT九州工場、俗明院に(株)福岡ヤクルトのヤクルト福岡工場、山家に旭化成(株)の筑紫野工場、天山に相模ゴム工業(株)の福岡工場などがある。また、以前は森永乳業九州(株)の工場もあったが11年10月末に閉鎖し、工場跡地に筑紫野市役所が移転。19年1月から新たな庁舎で業務を開始している。
物流拠点としては、同市岡田に医療機器販売(株)キシヤや日野出(株)のロジスティックセンター、古賀に100円均一ショップ運営(株)大創産業の九州RDCなど多数が存在している。また、古賀に23年初めから24年春にかけて九州最大級の物流施設「(仮称)メープルツリー筑紫野ロジスティクスセンター」が竣工する予定となっており、注目を集めている。
【麓 由哉】
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