コストコ出店で注目、九州道に新IC「味坂スマート」
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味坂スマート設置の小郡市
味坂スマートICは、一般道路の混雑緩和や周辺開発などを目的に、福岡県や佐賀県、小郡市、鳥栖市の2県2市が国交省やNEXCO西日本に設置を要望し、採択されたもの。設置地点は鳥栖JCTから南に3.2km、久留米ICから北に6.3kmの付近を計画している。スマートICは、サービスエリアやパーキングエリアから高速道本線と結ぶSA・PA接続型が一般的だが、味坂スマートICは高速道本線にアプローチ道路を直接接続させる本線直結型。九州道の6車線区間(太宰府IC~久留米IC)初のスマートICとなる。出入口は上下線ともに小郡市福童に設置する。
九州道本線の加減速線や本線と出入口までのランプウェイといったIC本体工事はNEXCO西日本が、アクセス道路は福岡県と佐賀県が、アプローチ道路は福岡県がそれぞれ担当する。アクセス道路は、佐賀県側が国道3号の鳥栖商工団地北入口付近から県境までの1km、福岡県側が福童の県道久留米小郡線までの0.6km。両県が主要地方道鳥栖朝倉線として建設する。事業費は佐賀県、福岡県が各61億円の合計122億円。国交省による九州道と味坂スマートICの連結許可は18年8月に下りており、当初の完成予定は24年3月末だった。
小郡市は22年度予算で、外資系大型物流施設などの進出が相次ぐ大分道筑後小郡IC周辺地区と福童地区の2地区を対象に、「IC周辺まちづくり構想」を作成する。小郡市都市計画課によると、福童地区の構想は、東は県道久留米小郡線、西は鳥栖市との境界、南は宝満川右岸、北は現在の県道鳥栖朝倉線に囲まれたエリアが対象となる。
小郡市の洪水ハザードマップでは、一帯は宝満川の洪水浸水想定区域となっており、市はまず浸水防止対策に取り組み、そのうえで23年度以降に市街化区域への編入手続きなどを進めるという。
筑後小郡IC周辺地区では、コストコホールセールジャパン(株)と小郡市が3月17日、「コストコ小郡倉庫店」の出店を目指す立地協定を結んだ。一帯は大規模開発を規制する市街化調整区域のため、市が開発可能になる「地区計画」を策定。コストコは福岡県知事の開発許可を待って、24~26年の間に開店する予定。市は甘木鉄道・松崎駅周辺地区とも併せて、小郡IC周辺地区のまちづくりを進める。
【南里 秀之】
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