コストコ出店で注目、九州道に新IC「味坂スマート」
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鳥栖市も開業を歓迎
鳥栖市では、農地法違反で5年近く凍結状態だった「新産業集積エリア鳥栖」(面積27ha)の整備が再開。市は1月に農地転用と開発行為許可を佐賀県に申請しており、許可を待って造成工事に入る。現場は味坂スマートICから南西に3.3km。分譲可能な大規模工業団地が不足し、企業進出が滞っている鳥栖市では、スマートICの開業を歓迎。さらに鳥栖朝倉線周辺エリアでも、新たな工業団地開発を検討している。
ここにきて気がかりなのは、肝心の味坂スマートICの開業時期だ。NEXCO西日本は「工事は順調」としながらも、開業時期については「地盤改良工事の進め方などで関係者協議や調整があるため、現時点ではわからない」(九州支社広報課)と、当初予定からズレ込む可能性を示唆。併せて、公表していた工事予算29億9,200万円も「どうなるかわからない」と言葉を濁す。
一帯が軟弱地盤のため、NEXCO西日本はゆっくり盛土しながらランプウェイなどを建設する工法を採っている。このため、状況に応じて地盤の強度確認が必要になり、時間がかかるという。アクセス道路の鳥栖朝倉線は、味坂スマートICから400mほど北側に橋を架けて九州道を跨ぐ。橋長は136m。佐賀県は21年10月に橋の上部工事を発注し、落札した名村造船所・MMB建設共同企業体と、工期を23年9月までとする工事請負契約を結んだ。この橋を含めた区間の開業については、両県とも「24年3月末のインター開業を見込んで仕事を進めている」(福岡県道路建設課)と話す。軟弱地盤の改良工事が、味坂スマートIC本体の工事日程にどの程度影響を与えるのか。関係者協議が整った後のNEXCO西日本による発表に注目したい。
(了)
【南里 秀之】
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