こうすれば成功する！デジタルマーケティング（5）マップを使ったMEO

    MEOとはMap Engine Optimization（マップエンジン最適化）の略称で、Googleマップでの検索結果において、「Googleビジネスプロフィール（旧Googleマイビジネス）」を上位表示させる手法です。

　MEOは、実店舗でサービスを行うビジネスの検索が中心となります。たとえば、飲食店や美容室、ネイルサロンや病院などの実店舗が、マップ上に表示されます。そして、Googleは検索者の位置に近い情報を重要視しますので、マップ上に表示される店舗情報（Googleビジネスプロフィール）は、店舗が運営するウェブサイトよりも先行して上位に表示されるようになります。このように、Googleの検索者の位置情報を考慮した検索結果にランクインすることは、店舗の近くにいる、来店見込みの高いユーザーに対し、効果的に訴求できるというわけです。これは「ローカル検索」などと言われ、数ある競合店舗のなかから地域一番店も目指せるため、中小企業にとってはとくに重要な施策となります。また、ウェブサイト制作が苦手な企業でも、マップ上に店舗の情報を無料で掲載できることは大きなメリットと言えます。

　MEOを行うには、まずGoogleビジネスプロフィールの登録から始めましょう。案内に沿って登録すれば良いだけですが、オーナー確認では、本当に店舗があるかをたしかめるため、ハガキ郵送での確認など行いますので、店舗開発の企画段階での活用は難しいでしょう。

　さらに、掲載された後にぜひやっていただきたいことがあります。それは、Googleマップのクチコミの管理です。Googleアカウントをもつ個人が投稿したクチコミは、誰でも閲覧可能な状態です。初めてお店を知る検索者にとっては、実際に店舗を利用したユーザーの声はとても参考になるでしょう。万が一、ネガティブなクチコミをもらったとしても、Googleビジネスプロフィールのクチコミ管理機能で丁寧に返信すれば、その対応を他の検索者が見ていますので、安心することにつながるのです。コミュニケーションの一環として利用することをお勧めします。ぜひ、積極的に活用してみてください。

＜プロフィール＞
岡　秀樹 （おか・ひでき）
（株）HOA 代表取締役／（株）BIRDS 代表取締役／（一社）まちはチームだ 代表理事
学生時代ロンドンにおいてシェアリングビジネスで起業する。2014年コワーキングスペース秘密基地を設立。55社を創業させ、新規事業開発をサポート。北九州市公式SNSのコンサルティング、小倉城のマーケティング戦略を担当。北九州地域DMO候補法人（Destination Marketing Organization）となる。企業の規模にかかわらず、デジタルマーケティング活用方法を指南。講演・コンサルティングを行っている。