九大「研究開発次世代拠点」が目指す地方創生
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学術研究都市を象徴する開発拠点に
研究開発次世代拠点のコンセプトは「知と感性と創造を育む『結び目』となる拠点」。実現に向けて、前述通り特色が異なる4つの棟が建設中であり、交流人口の増加をはじめ、地域活性化につながることが期待される。
事業者グループの代表企業を務める大和ハウス工業(株)福岡支社・流通店舗事業部・第三事業部の中村大介事業部長は、「当社としましては、九大のゲートシティとなる北原・田尻土地区画整理事業にも携わっていますので、研究開発次世代拠点との相乗効果が生まれるように、そして各棟が地域の賑わいの創出と交流促進による新たなコミュニティ形成を担える施設になるように、着実に整備を進めてまいります」と話す。
また、西部ガス都市開発・不動産部開発グループの田村和敏係長は、「西部ガスグループでは、中期経営計画において不動産事業に注力していく方針を定めています。当社でも精力的に投資対象を探すなかで、人口が増加傾向で推移している九大周辺地域は、今後も相応の開発需要が見込まれる有望なエリアであると判断し、開発に取り組んでいます。当初から構想があったわけではありませんが、北原・田尻土地区画整理事業での開発と合わせて、研究開発次世代拠点整備は当社にとっても、西エリアにおける象徴的な事業になると考えております」と期待感を抱く。
九大周辺エリアは、今や全国区のブランドとなった糸島市と隣接している点も強みであり、生活利便性と豊かな自然が生み出す山海の幸や多彩なアクティビティを楽しめる環境を兼ね備える。この稀少な立地も強みにできる研究開発次世代拠点には、エリアの枠を超えた地方共創基盤としての役割も期待される。
西部ガス都市開発(株)
不動産部開発グループ
田村 和敏 係長九大誕生以降、若年層、そしてファミリー層も流入し、地域の活性化が進んでいます。他のエリアに比べまだ開発余地も十分に残されており、これからのまちづくりの一助になれればと思います。
大和ハウス工業(株)
福岡支社 流通店舗事業部 第三事業部
中村 大介 事業部長研究開発次世代拠点は、九大関係者や地域住民、海外からの留学生や研究者など、国内外の多様な人たちの需要を満たせる交流拠点でもあります。また、福岡市や九大との連携・協働を通じた、産学官連携によるまちづくりの試金石でもあります。
九大と企業との共同研究・開発の窓口でもあるOIPの入居により、産学間での関係構築、新技術の開発が活発化するのではないでしょうか。商業棟・テナント棟も、それぞれの特色を生かし、相乗効果を発揮することで、利用者や地域住民に長く愛されるものを目指しています。来春の開業に合わせて、関係各所と連携してイベントも企画中ですので、併せて楽しみにしていただければと思います。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)
九州カンパニー 九大伊都推進Unit
佐久間 崇リーダー九大伊都 蔦屋書店のコンセプトは『未来に―〝紡ぐ〟―書店』です。これからさらに発展していくこのまちで、私たちも地域住民の皆さまと一緒により良い未来を目指し、まちづくりの手助けができればと考えています。
【代 源太朗】
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