「このまちで商いを続けたい」旦過市場老舗店の切実な訴え
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8月10日、2度目の大火に見舞われた北九州市小倉北区の旦過市場。現在も辺り一帯は焦げた瓦礫の山となっており、1日も早い復旧が求められる。
被災した創業117年の老舗鮮魚店「吉勝」の代表取締役・中村真也氏に、火災から2週間が経った現状について話を聞いた。
中村氏は、伝票等のデータが保存されているパソコンも焼失し、復旧作業に追われていると語る。しかし、火災の翌日から「それでも、お客さんに魚を届けたい」という一心で、中央卸売市場の仲卸の加工場を借りて営業している。
旦過市場での営業再開について今後の見通しが立たないながらも、生まれ育った旦過のまちで商いを続けることに執念を燃やす中村氏。「吉勝」4代目としての強い意志を感じた。
なお、中村氏は旦過都市開発(株)の元取締役でもあり、同氏が巻き込まれている利権問題については「【スクープ】旦過市場再開発めぐり新たな「火種」─北九州」で取り上げている。
【吉村 直紘】
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