2024年05月17日( 金 )

西日本グッドパートナーが「FDM」へ、ブランドイメージも刷新(前)

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FDM(株) 代表取締役社長 髙倉 潤 氏

FDM(株) 代表取締役社長
高倉 潤 氏

 7月1日、大分県内で高性能住宅の建築を行う西日本グッドパートナー(株)が、FDM(株)へと社名変更した(商号変更は6月)。社名の変更にともない、HPやカタログ、SNSを刷新。高倉潤社長が就任してから1年2カ月後、初めて対外的に行った大きな舵取りとなった。社名変更の理由や今後の取り組みについて、高倉社長に話を聞いた。 

社名変更で「ブランドイメージの統一」

 ──7月1日付けで「西日本グッドパートナー(株)」から「FDM(株)」へと社名を変更されました。

 高倉 当社では、注文住宅の構造計算の実施や省エネルギー性能の高い住宅をつくることなど、事業において基本的な理念を多くもっているのですが、サービスやブランドの提供・発信において、それらがお客さまに伝わりにくいことを課題と感じていました。

刷新したブランドイメージ
刷新したブランドイメージ

    また、さまざまなブランドを取り扱っているものの、それらを1つの事業体で行っていることが認知されていないということも、合わせて課題になっていました。注文住宅は「西日本ホーム」「無印良品の家」、特殊建築は「グッドパートナー」、リノベーションは「リフィルライズ」、賃貸マンションは「トレステラ」、飲食は「コモンテーブル」……。これらのブランドを統一したいという思いが4~5年前からあり、昨年12月にワークショップを実施して、2月ごろには新社名が決まりました。

 新社名「FDM」は「fundamental」からきており、「変わらない本質的なもの」を備えた住宅をつくっていくことへの宣言でもあります。住環境の「fundamental」を重要視し、事業を進めたいという思いからこの名前を選びました。

 ──ワークショップでは、どのようなことが行われたのでしょうか。

 高倉 私や役員も含めたすべてのスタッフに、アーキタイプ分析のチェックリストに回答してもらいました。質問項目はさまざまで、好きなファッションブランドを答えるというものもありました。何を愛好するかによって「普遍」「ラグジュアリー」など、その人の感性を見出すことができるのです。

 個人を分析するだけではありません。企業とは個人の集まりによって形成されるものですから、自ずと法人格のアーキタイプも現れます。当社の場合は約1日をかけてワークショップに取り組んだ結果、「専門性と豊富な知識を一番の強みとしたうえで常に創造性のあるものをつくり出すために、協力的で純粋で寛容な文化で、忙しく働いている」という一文を導き出されました。会社の現在の姿を客観的に知ることで、これからの方向性を見出すことができました。

 たしかに、当社のブランド価値というのは、「顧客にどのようなものを提供できるのか」というところにあります。顧客の皆さまは現実的である一方、「この会社に頼めばほかの会社とは違うことができるかもしれない」という期待をもち、当社に来てくださることも多いのです。今回のワークショップでは、そういった方々の思いに応えることで成長してきたのだ、ということに改めて気づくことができました。

【杉町 彩紗】


<プロフィール>
高倉 潤
(たかくら・じゅん)
代表取締役社長/一級建築士
1984年2月、大分県豊後高田市生まれ。2008年3月、工学院大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程卒業。15年4月、西日本グッドパートナー(株)に入社。17年に大分に帰郷し、取締役副社長を経て、21年5月に代表取締役社長に就任した。


<COMPANY INFORMATION>
代 表 :高倉 潤
所在地 :大分市金池南1-3-31
福岡支店:福岡市南区野間1-27-7
設 立 :1973年12月
資本金 :7,300万円
売上高 :(22/4)56億5,400万円
URL :https://fdms.co.jp/

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