2024年05月27日( 月 )

「ウェルビーイング」の本質とは―― 心豊かに生きられる社会構築に向けて

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(株)クインテット

 日本最大級・業界No.1の美容医療の情報サイト「美容医療の口コミ広場」や、ソーシャルプラットフォーム「Pando(パンドゥ)」などの運営を手がける(株)クインテット。企業利益の追求ではなく、私たちが暮らすこの社会をより心豊かに人生を送るために「どうあるべきか」を考えて事業をスタートする同社の経営姿勢は、「ウェルビーイング(Well-being)」の重要性が高まりつつある現代において、存在感を増している。

3つの柱で事業を展開 社会を良くする“五重奏”

 「最近、『ウェルビーイング』というワードが声高に叫ばれ出していますが、表面的に追求しても意味はないと思っています。ウェルビーイングとは何か、それを実現するということはどういうことかを、私たち1人ひとりがきちんと向き合って考えていくことが、大事なのではないでしょうか」──と語るのは、(株)クインテットの創業者であり、同社親会社のCHFホールディングス(株)の代表取締役である松下耕三氏だ。

松下 耕三 氏
松下 耕三 氏

    松下氏が立ち上げたクインテットは現在、「口コミメディア事業」「Pando事業」「ウェブマーケティング支援事業」の3つを柱として事業を展開している。口コミメディア事業では、全国3,000医院以上の美容クリニック(形成外科・美容外科・歯科)の医院情報と13万件以上の体験談が集まる、日本最大級・業界No.1の美容クリニックのポータルサイト「美容医療の口コミ広場」を運営。消費者が本当に必要としている情報が見つかり、本当に良いものが評価されるような口コミサービスの企画を行いながら、消費者と良質な事業者とのマッチングに努めている。Pando事業では、知財の共有と継承、相互理解の深化を実現するソーシャルプラットフォーム「Pando(パンドゥ)」を運営。単なるSNSではなく、人と人、人と組織、人や組織と商品やサービス、それらにおける一生モノの出会いを産み出しながら、組織が持つ情報資源が有効活用される状態をつくり出すことで、さまざまな組織活動の好循環の創出につなげている。ウェブマーケティング支援事業でも、クライアントの事業を成功に導くために、ウェブ施策を中心とした総合的・多角的なマーケティング支援を実施。これら同社の事業の根底にあるのは、企業利益の追求ではなく、心豊かに生きられる社会構築のためには「どうあるべきか」という根源的な問いかけだ。同社は、事業を通じてウェルビーイングを追求している会社と言っても過言ではない。

 そんな同社が社名に冠した「クインテット」とは、もともと「五重奏」を意味する英単語「Quintet」からきている名前だが、同社の場合は「Qwintet」と少しつづりが異なる。

 これは「Quintet」と「Win」を掛け合わせたかたちの同社独自の表記であり、そこには、①クライアント、②利用者、③企業で働く社員、④株主、⑤未来を担う子どもたち、の5つの立場の人々がつながって奏でる演奏(サービス)が社会をよりよくしていくことで、“Win-Win”の関係構築が実現できるとの思いが込められている。

若者に向けたメッセージ「よりよく生きるとはなにか?」

 実は松下氏は今年4月に、著書「よりよく生きるとはなにか?」(クロスメディア・パブリッシング)を上梓したばかり。本のタイトル通り、その内容はこれまで事業を通じて松下氏が培ってきた「よりよく生きる(=ウェルビーイング)」ことの本質に対する考え方をまとめたものであり、主に若者に向けた「よりよく生きる」ための指南書となっている。

「よりよく生きるとはなにか?」    同書では、よりよく生きるために必要なものとして、「楽しみ」「喜び」「納得感」「自信」「承認」「賞賛」「信頼」「存在意義」「情熱」「使命」などを挙げている。また、社会のなかでよりよく生きるためには、「仕事」や「お金」「時代の流れ」の本質を知ることが重要だと説いており、とくに「いい仕事」こそが、人々が豊かに過ごせる社会をつくるために必要不可欠なものだとしている。

 同書に書かれている「いい仕事とは私たちが生きていくため、また豊かに充実して過ごせるためのもの」「自分自身がよりよく生きられることにどれだけつながっているか、つながっていく仕事であるかを見定めておくことが大切である」との言葉は、仕事を通じてウェルビーイングを追求するうえで、重要な指針となるだろう。

最善尽くす“名医”たれ 「いい仕事」とは何か

 そうした仕事観を提示する松下氏は、自社の仕事(事業)における自分たち(社員)に求められる役割を“名医”にたとえて話す。

 「たとえば名医と呼ばれるような医者は、目の前の患者を何としてでも助けようと、120%の力を出し切り最善を尽くします。『失敗しても仕方ない』などと、いい加減な治療・施術をすることは、決してありません。私たちの仕事でも同じです。目先のことだけでなく、現状分析と想像力とを働かせて、『どうしたらクライアント(顧客)に最高の価値を提供できるか』などを常に考えながら、かたちにしていくのです」(松下氏)。

 自分の役割や責任を正確に認識し、現状に甘んじず、最高の価値を提供できるよう努めていくことが、顧客満足度や自社への信頼度を高めるだけでなく、個々人の「自信」「情熱」「使命」「喜び」などを醸成していく。それこそが、それぞれが「よりよく生きる」ことを実現するための「いい仕事」になる。現在、事業を通じて、人がよりよく生きられるための社会的な仕組みの構築に挑戦している同社。世の中におけるウェルビーイングの浸透とともに、その存在感をますます高めていくだろう。

【坂田 憲治】

『よりよく生きるとはなにか?』
出版社 :クロスメディア・パブリッシング
発売日 :2022年4月1日
仕 様 :四六判/216ページ
ISBN:978-4-295-406655
電子書籍:あり


<COMPANY INFORMATION>
(株)クインテット

代 表:山本 美仁 
所在地:東京都新宿区市谷本村町2-10ストリーム市ヶ谷2F
設 立:2005年12月 
資本金:1,620万円
TEL:03-6265-0364 
URL:https://pando.life/qwintet

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