2024年05月20日( 月 )

地方企業のオンライン採用テクニック

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 新卒採用活動は、コロナ禍で新たな変化が起きています。それは「オンライン化」です。合同企業説明会がなくなり、学校訪問も禁止にした大学は多かったと思います。対面で会うことが難しくなったコロナ禍において、企業はどのように新卒採用を行えばいいのでしょうか。
 今回は、新卒採用のオンライン化に焦点を当てて、採用活動をどう改善していくべきなのか2つのテクニックをご紹介したいと思います。

印象が悪かった説明会の理由1位『プレゼンが下手』

 まず必要なのは、会社説明会で使用する資料の改善です。自社の強みを、学生の興味関心に響くように改善する必要があります。マイナビ学生就職モニター調査によれば、“印象の悪かった企業説明会の理由”の第1位は、「社員のプレゼンテーションが下手だった」でした。

 では、どのように改善していけばいいのでしょうか。地方企業を中心に新卒採用のコンサルティングを行っている、私の見解をまとめてみました。

準備編:自社の説明よりも“学生の聞きたい内容”に特化する

①学生の聞きたい内容を把握する…説明会資料の構成を考えるためにも、まずは学生が何について話を聞きたいのか把握しましょう。

②資料の構成を考える…会社説明会資料の構成として、以下を参考にしてみてください。それぞれを1~3ページ以内で抑えていただけると、全体の量としても多すぎず少なすぎず良いかと思います。
・登壇社員の自己紹介
・会社の強みを結論から
・業界の詳しい説明(ビジネスモデル解説)
・募集ポジションと具体的な仕事内容
・社員に対する待遇
・今後の詳細な選考フロー
・質疑応答

 また、資料は1つのスライドにつき、1つのメッセージを意識して作成してください。オンライン説明会では、画面越しの視線誘導が難しく、誰が見ても受け取る情報が一致したスライドにしないといけません。

実行編:就活生が魅力を感じるプレゼンテーションを行う

 オンラインでは距離感が難しいかもしれませんが、学生目線を意識して、次の2点に取り組んでいただきたいと思います。

①学生に伝わるように魅力を“翻訳”して伝える…たとえば、社会人には『創業80周年』でも響きやすいですが、学生には響きません。『80年経った今でも黒字安定経営です』のほうが響きます。コロナ禍で不安を感じる学生も増えたため、「安定」というキーワードに関心を持つ学生も増えてきています。

② 丁寧なフォロー…学生は、最終的には『ヒトで決めました』という方が多いです。オンライン説明会は社員の人柄もわかりづらく、学生も判断が難しいのです。だからこそ説明会中に、「ここまでで気になることはありませんか?」など学生の立場で進行し、説明会後にはお礼のメールを入れるなど、丁寧なフォローが差別化要素になると思います。

 オンライン化で、企業が行うべき採用活動の努力は、いかにわかりやすく魅力を伝えるかという“質”の部分と、何度も学生と接点を取り記憶に残すという“量”の部分が大事になってきました。小さなことの積み重ねが大事ということですが、それさえできれば、売り手市場でも企業努力で学生との良いマッチングは実現可能です。


<プロフィール>
高村 一光
(たかむら・いっこう)
大学生限定のビジネスコミュニティ『仕事塾』代表
1994年生まれ。福岡中央高校・西南学院大学を卒業。2017年から21年9月まで人材大手企業のパーソルキャリア(株)にて、法人の採用支援コンサルタントとして勤務。退職後、前職で培った経験を基に開設したビジネスコミュニティ「仕事塾」を本格始動。大学生へのビジネス経験促進や法人への新卒採用の支援を通じて、雇用の安定化や労働生産性の向上に向けて尽力している。

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