2024年04月15日( 月 )

「糸島にシリコンバレーを」糸島SVI構想

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ローカル5Gの実証実験も

 SVI構想の実現に向けた実証事業として、まずは第5世代移動通信システムの独立活用(以下、ローカル5G)の実証実験を行う旨がアナウンスされた。実験場所には、糸島市が所有する土地・建物(旧・清掃センター用地・管理棟)が選定された。志摩馬場の雑種地・山林(約9,000m2)と、管理棟の一部(82.27m2)で、SVI推進協議会の事務所も兼ねており、SVI推進協議会が市から借り受ける。

旧清掃センター用地・管理棟
旧清掃センター用地・管理棟

 ローカル5Gの実装はすでに完了。特定エリアのみではあるが、「超高速」「超低遅延」「多数同時接続」という3つの大きな特長をもつ5Gを活用することで、九大や民間企業が有する新技術の実用化・事業化など、産学連携を促進する。

 なお、ローカル5G機器の設置は、22年3月にSVI推進協議会と日清紡ホールディングス(株)(以下、日清紡)の間で締結された共同事業協定に基づき、日清紡が実施した。日清紡は5G電波が「対象エリア内できちんと届いているか」「他のエリアにはみ出していないか」などの実証実験を、今後2年間かけて行うことになっている。

 糸島市は、まず九大の各研究者にローカル5Gの情報を提供し、活用を希望する研究者(民間企業を含む)を募集。SVI推進協議会と日本無線(株)サポートの下、対象エリア内で複数の実証実験などが展開できるように、新たな仕組みづくりを推し進めていく方針だ。

 先行して、九大の学生団体「QSIP(キューシップ)」がローカル5Gを活用した、環境計測装置の測定精度の確認や評価、菜園でのリアルタイム環境情報の可視化などの実証実験の準備を進めている。九大農学部の学生が中心となって取り組むこの“5G菜園整備”は、農作業の効率化をはじめ、農業の6次産業化の実現にも寄与するものであり、糸島産の農産物にさらなる付加価値をもたらす可能性を秘めている。

地域住民の協力の下、土地を耕す九大の学生たち
地域住民の協力の下、土地を耕す九大の学生たち
ローカル5G利活用イメージ
ローカル5G利活用イメージ

【糸島市・志摩馬場エリアにおけるローカル5Gの特徴】

 日清紡の系列企業である日本無線(株)が開発したシミュレーションベースド・フレキシブル・アンテナ(Simulation-based flexible antenna、略称:SFA)を駆使することで、ローカル5Gサービス提供エリアの自在な基地局設計に対応。複雑な形状の対象エリア内においても、効率的な電波利用を可能としている。

【代 源太朗】

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