2024年05月11日( 土 )

「糸島にシリコンバレーを」糸島SVI構想

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糸島にシリコンバレーを

左:トトロの森/右:桜井二見ヶ浦の夫婦岩
左:トトロの森/右:桜井二見ヶ浦の夫婦岩

 桜井二見ヶ浦の夫婦岩をはじめ、芥屋の大門やトトロの森など、豊かな自然が生み出す数多の観光スポットがSNS上でも“映えスポット”として脚光を浴び、全国的な知名度の獲得に成功した糸島市。交流人口は増加傾向で推移しており、コロナ禍前の2018年には、観光入込客数は682万6,970人を記録している。

 人気観光地としての地位を確立した糸島だが、まちづくりにおいては九州大学(以下、九大)を核とした、学術研究都市の形成を推進。なかでも、シリコンバレーのスタンフォード・リサーチ・パークを手本とする「糸島サイエンス・ヴィレッジ構想」(以下、SVI構想)は、地域や社会に新たな雇用やビジネスを生み出すものとして、計画が進められている。

 21年10月には、SVI構想を実現するための中核組織として、産学金官で構成する(一社)SVI推進協議会が設立された。SVI構想の舞台となるのは、志摩馬場・松隈などの志摩東部エリア。ここは、セトルグローカルホテル糸島をはじめとした「糸島市九州大学国際村構想」の計画地である泊カツラギ地区にも近く、SVI構想との相乗効果の発揮にも期待がかかる。

設立時の記者会見の様子。左から、福田九州大学理事・副学長、馬場糸島市副市長、中村糸島市企画部長(当時)、長友西日本シティ銀行主任調査役、丸田福岡銀行糸島支店長
設立時の記者会見の様子。
左から、福田九州大学理事・副学長、馬場糸島市副市長、中村糸島市企画部長(当時)、長友西日本シティ銀行主任調査役、丸田福岡銀行糸島支店長

 九大の周辺部で最先端の技術研究を発展させ、産学官連携を加速させることで、地域の賑わい創出、産業振興を図るSVI構想。糸島にシリコンバレーを再現することができるのか、その動向が注目される。

【代 源太朗】

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