2024年05月19日( 日 )

子どもを抱っこして自転車に乗ると危険~国民生活センターが注意喚起

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

 (独)国民生活センターは16日、子どもを抱っこして自転車を運転し、転倒したり、子どもが転落したりする事故情報が多数寄せられていることを受けて、子どもを抱っこして自転車を運転しないように注意を呼びかけた。

 2017年4月から今年9月末までに、医療機関ネットワークに寄せられた事故情報は32件を数える。事故のきっかけは、転倒が27件、子どもの転落が5件という内訳。子どもの年齢は1歳未満が全体の7割以上を占め、首がすわらない4カ月未満も6件含まれていた。ケガをして入院した事例が6件、通院が6件だった。過去には死亡事例も見られた。

 道路交通法上、都道府県公安委員会規則で、自転車に子どもを同乗させる場合、幼児用座席を用いるか、またはおんぶをしなければならないと規定。子どもを抱っこして同乗させることは法令違反に当たる。

子どもを抱っこして自転車に乗ると危険 再現テストの様子
再現テストの様子

 また、同センターでは、子どものダミー人形(身長60cm、体重4kg)を使って再現テストを実施した。その結果、子どもを抱っこして運転すると、ハンドル操作が妨げられること、足元が見えないこと、抱っこひもの調節が緩いと隙間から子どもが転落する可能性があることなどを確認したという。

 おんぶについては法令上で認められているが、おんぶが可能な抱っこひもでも自転車乗車時の使用を禁止しているものがあり、自転車によってはおんぶしての乗車を禁止しているものもあるため、「慎重に行ってほしい」(商品テスト部)と話している。

【木村 祐作】

関連記事