2024年04月26日( 金 )

開発途上国の水道技術職員研修受け入れ

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福岡市水道局

 福岡市水道局はJICAの課題別研修である「上水道無収水量管理対策」を行うために、開発途上国の研修者の受け入れ研修を実施。福岡市が提唱する水道局の国際技術協力活動の一環として水道事業の運営や漏水防止等に関する講義・実習・視察を現在開催している。現在でも開発途上国に技術協力を提供する福岡市においては、更なる技術向上と参加各国の関係強化を目的に今回の研修を計画した。

 課題研修として「上水道無収水量管理対策」として行う今回の研修の期間は2015年7月9日から8月3日まで約1カ月間。研修員はバングラディシュ、フィジー、ラオス、ネパール、パキスタン、フィリピン、トンガ、チュニジアの8カ国計12名である。

 研修内容も水道局内で講義、福岡市西区にある水道技術研修所を中心に実習研修、福岡市内の浄水場の視察など研修も多岐にわたるプログラムが用意されており、濃密な水道技術習得の研修が行われた。

 今回取材したのは7月24日に行われた福岡市内企業の技術紹介と意見交換会。場所は福岡市水道局内で行われた。企業の参加は4社であったが、各社とも英語で説明されたパンフレットを提供しつつ、同時通訳で行なわれたプレゼンテーションで技術をアピールしていた。対する研修生も各企業に対して英語と日本語を混ぜながら数多くの質問をしており、関心の高さが伺えた

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 福岡市はミャンマー連邦共和国ヤンゴン市と都市間連携の強化に向け「まちづくり協力・支援に関する覚書」を締結。そして、2015年5月、ヤンゴン市水道事業に関するODA 案件を官民連携で受注している。

 過去に大渇水を何度も経験した福岡市。それゆえに持つ高いレベルの水道分野の取組みが官民で行なわれてきた。これからこの技術をもって開発途上国へ国際貢献しつつ、ビジネス展開できるキッカケとなればよいだろう。

【道山 憲一】

 

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