【東京進出】博多名物・元祖トマトラーメン三味(333)全国展開へ(マーケティング編)
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味のスペシャリストとのコラボで実現
昨年末に東京都内と関西エリアに進出し、フードデリバリーの全国展開への第一歩を踏み出した(株)三味。福岡県内でしか味わうことができなかった三味の元祖トマトもつ鍋や元祖トマトラーメンの提供エリア拡大を可能にしたのが、味の決め手となるオリジナルトマトスープのOEM(※1)化である。
※1:OEM(Original Equipment Manufacturing)とは、メーカーが他社ブランドの製品を製造すること
OEM製造を手がけるのは、中華調味料「創味シャンタン」やテレビCMでお笑い芸人の明石家さんまさんを起用した「ハコネーゼ」パスタソースシリーズでお馴染みの(株)創味食品(京都市伏見区、山田佑樹代表)。数種類のブランドトマトと香味野菜などをじっくり煮込んでつくられるトマトスープの味を最大限に引き出すため、試作を繰り返すこと約半年間、パウチ加工のインスタントスープとして常温保存可能なOEM製品が完成した。これにより先行してスタートさせたデリバリーのシェア拡大に加え、卸販売や物販など新たな展開にも期待が高まる。
起死回生につながったSEO外部対策
大きな進展をみせる三味だが、長引くコロナ禍が外食業界に与えたダメージは同社にとっても例外ではない。昨年は3年ぶりに行動制限のない夏を迎えたかと思いきや、第7波の影響で一気に自粛ムードに逆戻り。コロナ禍前まで無借金経営を続けてきた同社であるが、前期決算前の8月はかつてない危機を感じたと宮下代表は振り返る。だが、そこからの好転には時間を要しなかった。
同社はMEO(※2)対策を得意としており、以前より直営7店舗のGoogleビジネスプロフィール(旧・Googleマイビジネス)の管理には抜かりない。自社運用だけで月間174万3,254回(7店舗合計/2022年11月4日時点)の閲覧数をあげていた。そして遠のいた客足を取り戻す打開策として、さらなる実店舗の訴求力を高めるSEO対策への投資を決断。おでかけメディアのなかで今最も勢いのある「aumo」(運営会社:アウモ(株)、東京都新宿区、中村陽祐代表)を利用したメディア発信に乗り出した。
※2:MEO(マップエンジン最適化)とは、Google検索に表示されるローカル検索結果でGoogleビジネスプロフィールの情報を上位化する施策のこと ^
「光が差し込んできた」(宮下代表)——aumo導入から間もなく集客効果が表れ始め、昨年11月・12月の店舗売上はコロナ禍前の8割まで回復した。当時の勢いはGoogleビジネスプロフィールの閲覧数でも月間331万7,596回(7店舗合計/2022年12月30日時点)、導入前の約2倍という数字にも表れた。
「とんこつラーメン一強」の博多でファンを獲得してきた元祖トマトラーメン三味(333)の存在は、キラーコンテンツとして企業からの引き合いも多いという。今後、ライセンス商品としてスケールアップを図るマーケッター宮下代表の動向に注目していく。
(了)
【松本 悠子】
<COMPANY INFORMATION>
(株)三味
代 表:宮下 将司
所在地:福岡市博多区東公園1-25
元祖トマトラーメンビル
設 立:2015年10月
資本金:800万円
TEL:0120-014-333
URL:https://333sanmishopping.com/法人名
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