2024年10月14日( 月 )

ヒューマン環境の創造の原点に挑戦を続ける(後)

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 ──話は変わりますが、現在の戸建て住宅の供給戸数の動向について、御社の営業エリアの戸建住宅の市況を鑑みたご意見、分析をお聞かせください。

fukei_fukuoka 宇都 いろいろな資料を見ると、人口の減少にともなってあらゆる産業のパイが小さくなるのと同様に、住宅業界も同じ道を歩くと思います。これはやむを得ません。また住宅は日本経済の動きにも追随しますから、2020年後の日本経済の動きによっては、まだ厳しくなるかもしれないでしょう。現況の80万戸が65万戸くらいに落ちるのではとも言われていますが、多分そうなるのではと思っています。弊社もこれに合わせた営業活動とマネジメントを行っているところです。新築は、かなり今から減っていくと予想されますが、今ある700万戸と言われる空き家などの利用、リフォームをいかにするかで、建築業界は推移するのではと思います。

 ──話はつきませんが、最後に将来に向けた御社のビジョンと事業のデザインをお聞かせください。

 宇都 弊社はこの40年間、木造住宅のバルコニー防水工事一筋できた会社です。この技術を生かして、今まで通りのことをやっていくだけです。

 しかし、業界はかなり縮小してきます。この小さくなる業界で生き残るために、コンクリート系のビルディングの防水、壁の調査、ビルのリフォーム、リノベーションを実施していきます。また、木造住宅業界に仕掛けてきた屋上緑化、庭園事業もますます力を入れて行きます。そのために、工務店さまのお役立ちに徹して行きます。

 これから工務店さまは、2020年度には省エネ計算が義務化されます。そのフォローを徹底していく所存です。また国土交通省が力を入れている、エコポイント、住まいづくり給付金、フラット35Sの低金利利用など、工務店さまが「面倒くさい」というところの、お役立ちを徹底してやっていきます。

 これからの事業計画は、今、全国に22の拠点がありますが、まだまだ力が弱いので、各拠点を強くして、売上100億円を目指します。

(了)
【聞き手・文・構成:河原 清明】

 
(中)

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