2024年06月14日( 金 )

山口2区補選、岸候補と平岡候補が互角の戦い(中)

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 菅直人元首相および応援の弁士の挨拶の後、平岡候補がマイクを握った。

    私は、「この山口二区という選挙区は、日本の政治の課題、問題がぎゅっと詰まっている象徴的な選挙区である」というふうに申し上げてきました。その中身は、今まで多くの人が語っていただいた問題と共通しているというか、分析が似ている。まず1つは岩国基地に象徴される日本の安全保障政策の問題。2つ目は、上関原発計画に象徴される日本のエネルギー政策の問題。3つ目は、山口二区から選出されてきた政治家に対する、統一教会がどういう影響を与えてきたのかという問題。4つ目は、世襲政治の問題。5つ目は、これは地方の選挙区ですけれども、地方における高齢化、過疎化による地方の衰退の問題。これらの問題がぎっしりと詰まっているのがこの山口二区なのです。

 私、考えてみました。どうして、こんな難しい選挙に出てみようという気になったのか。それは、そうした問題を抱える山口二区が私の故郷だからです。故郷がこんな問題を抱えるときに、抱えているときに、私がやらなければ、本当に故郷の皆さんの気持ちを受け止めてくれる政治家がいないのではないか。それが私が今回、名乗りを上げさせていただいた最も大きな動機であったことに、ようやく私自ら気がつきました。

 これらの問題はたとえば、安全保障問題についていえば、敵基地攻撃能力を保有する。これは保有をしたら大変なことになります。もし日本が敵基地ということで攻撃をしたら、その反撃がこの岩国にやってくる。岩国はかつて太平洋戦争のときに駅前も空襲を受けました。柱島に行きましたら空襲で亡くなった子どもたちがたくさんいました。そういうことがまた起こるかもしれない。そういう問題。

 上関原発の問題は、私も先ほど菅さんが言われたように、ちょうど福島原発事故が起こったときに総務副大臣をやっていました。福島にも行きました。二度とこんな事故を起こしてはいけない。原発は人災なのです。天災ではないのです。つくらなければ(原発事故は)起こらない。この上関は瀬戸内海に面している。小さな海です。もし同じような事故が起こったら、瀬戸内海は死の海になってしまう。そんなことを絶対に起こさせてはいけない。そう思います。

 統一教会の問題も世襲の問題も私が思うのはどうもやっぱり、この地域の人たちがそういう人たちの食い物になっているのではないか。皆さんが利用されて一部の人たちのために政治が行われているのではないか。そういうふうに私も思いました。

 本当に故郷を愛する人しか、この故郷を元気にすることはできないのです。みんなと一緒にやらなければ、できないのです。国から補助金をもらったりとか、どこかから大きな企業がやってきたりとか、それで地域が活性化することはない。みんなで取り組むことが故郷の活性化なのです。そういうことをすることができる。私はおごりかも知れませんが、「それができるのは私しかいない」とは言いません。私は、そのなかの1人の候補だと思っています。

 出発式の後、菅元首相が囲みに応じた。ここで、立民公認ではないことがプラスに働いたと指摘したのだ。

 菅 (立民公認にならなかったことについて)私は、今日応援に来られた顔ぶれを見ても分かるように、逆に幅が広がっていると思います。つまり平岡さんの信念が、個人としての信念が党派を超えて広がっている。普通、なかなか、そうは言ってもこれだけ大勢のいろいろな立場の国会議員が1人の無所属で立候補する平岡さんに応援にかけつけるというのは、もちろんボランテイアで応援に駆け付けていますから、これは平岡さんのそういう思いが広がりつつある。その最初のスタートだと思う。

 ──(横田)実質的な野党統一候補ということなのでしょうか。

 菅 あまり「統一候補」とかを私はいう必要がないと思います。それは逆に応援をする人たち、それぞれが自分の思いで応援をする。自分の考えで応援し、それが地元の皆さんとうまく共鳴する。そういう選挙になってくれるのではないか、と。必ずしも、立憲ももちろん多くの仲間も応援していますけれども、私はそういう気持ちで今日は駆け付けたわけです。

 ──新しいスタイルの「超党派プラス市民」の戦いという感じですかね。

 菅 ある意味でそういう理想的なスタートが切れたのではないかと思います。だから中途半端で政党と政党が約束事でということをなしにして、平岡さんの考え方に賛同するいろいろな政党のいろいろな立場の人が応援に駆け付ける。そういう意味では広がりをもつかたちだと。

 それと何と言っても、象徴的には今の自民党の世襲政治という、とくに山口県は、今は多分現職議員で世襲でない人はいないのではないですか。自民党の議員で。それがまた出て、何か家系図まで出して、ここに俺が何番目なんだという。私は民主主義の原点を失っていると思います。

 ──また何回も来たいと仰っていましたが、上関原発の予定地に行って応援をされるとか。

 菅 今日はとにかくスタートなので駆け付けたのですが、場合によっては、状況によっては、次の計画は具体的に立てていませんが、いろいろなことがあり得るので、それが当選につながるということになるなら、気持ちとしては来たいと思っています。

(つづく)

【ジャーナリスト/横田 一】

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