2024年04月30日( 火 )

【観光客増加による明暗(5)】コロナ禍開けて、路頭に迷うランチ難民

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 たびたび、レポートしてきた博多区下川端、博多座1Fにある『ひつまぶし和食備長』には最近でも20回ほど行ってみたが、いまだ、うなぎにはありつけない状態である。何度チャレンジしても、オープンの11時半前にはすでに開店を待つ客の列が10人~20人ほどいる。後の時間が詰まっているから、毎度仕方なく別の店を探す。行きかうサラリーマンたちを見ていると、彼らも自分と同じランチ難民として徘徊しているのではないかとすら思う。

    今日は別の店を昼食先と決めていたから、そこへ直行した。博多区須崎にある中華の『鉄人』である。この経営者は夫婦共々、北京出身で20年、食堂を営んでいる。最近はここも必ず店の前に待ち人が並ぶようになっていた。11時半に店に向かい、店頭には誰もいないので、おそるおそる店のなかをうかがいた。まぁ、なんと幸運なことであろう。連れと2人で入店できたのである。涙が止まらなかった(すきっ腹に染みる胃液のことだが)。10回目のチャレンジでようやく入店できたのである。

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