絞り込む勇気をもとう
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今回は「絞り込む勇気」というお話をします。マーケティングや営業をやっていると、可能性ばかりを追い求め、知らず知らずのうちにターゲット・商品・エリアが広がっていきます。
たとえば、当初は「○○地区の40代共働きの主婦層」だけをターゲットとしていたのに、「△△地区にも、30代にも売れそう!」とどんどんターゲットを広げてしまうようなことです。その結果、誰にも突き刺さらない商品ができあがります。
また、▲▲地区だけで営業活動を行っていたのに、××地区からお問い合わせがあったら、時間をかけてでも営業に行ったりします。結果、時間効率が下がります。コロナ禍で業績が下がった会社も多いと思います。迷ったら、悩んだら、諸々を捨てて絞り込んでください。
それでは、当社の実際の事例をお話ししますね。当社は不動産・住宅会社のお客さまと取引をしていますが、さらなる成長のため、「プロスポーツチーム」を営業開拓してきました。今では「NPB」「Jリーグ」「Bリーグ」「Vリーグ」「Fリーグ」など全70チーム以上とお取引しています。
プロスポーツチームに絞り込んだことで、「業界内での知名度が上がった」「広告を打つ場合も絞ったターゲットのみに送付するのでコストが下がる」「同業界の方から紹介が増える」ということが起こり、一気にお客さまの数が増えました。また、絞り込んでいくと専門性が高まってきます。事例が増えるので営業が楽になります。お客さまの悩みがすぐわかります。解決策もすぐ思い浮かびます。結果的に、時間短縮にもつながり、生産性が上がります。
絞り込むメリットは非常に大きく、可能性は絞り込んだ先にしかありません。皆さまも、マーケティングや営業を一生懸命行う前に、「ターゲット」や「商品」「エリア」を絞り専門性を高めてみませんか?次回もお役立ちできるノウハウをお伝えしますね。
<プロフィール>
山本 啓一
(やまもと・けいいち)
1973年生まれ。大学に5年在学し中退。フリーターを1年経験後、福岡で2年ほど芸人生活を送る。漫才・コントを学び舞台や数回テレビに出るがまったく売れずに引退。27歳で初就職し、過酷な飛び込み営業を経験。努力の末、入社3年後には社内トップとなる売上高1億円を達成。2004年、31歳でエンドライン(株)を創業。わずか2年半で年商1億2,000万円の会社に成長させる。「エッジの効いたアナログ販促」と「成果が見えるメディアサービス」でリアル店舗をモリアゲる「モリアゲアドバイザー」として、福岡を中心として全国にサービス展開中。月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?
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