2024年04月20日( 土 )

ショットの数値を知ろう!

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golf 先日、うちの施設に弾道測定器を導入しました。この機械ではヘッドスピードやボール初速はもちろん、打ち出し角度、バックスピン量、サイドスピン量、ボールの回転軸の角度、キャリーとランを含む飛距離、最高到達点、さらに弾道などを正確に計測することができます。最近では、トッププロも自ら購入して、スイング改造やスコアアップにつなげているという話をよく耳にしますよね。
 まず、アイアンの飛距離を計測してみました。これまで8番なら150ヤード、5番なら180ヤードと、何となく曖昧にこれまでの経験や感覚で打っていましたが、計測すると8番は155ヤード、5番は190ヤード飛んでいることがわかりました。10ヤードの差は大きいですよね。僕がコースで5番を振り切れないのは、こういうところに原因があったのかもしれません。自分が使うクラブがどれくらい飛ぶのかをきちんと把握してなくて、どうやってターゲットを狙って打てるのでしょうか。それぞれのアイアンを一度しっかり測定することをお勧めします。
 次にドライバーです。ゴルフ雑誌などで盛んに言われている“飛びの3要素”をご存知ですか?3要素とは(1)ボール初速、(2)打ち出し角度、(3)バックスピン量のことです。ゴルフ界では今、この3つの要素が最適の数値を示した時に、最大飛距離を生み出すと言われています。一般的にヘッドスピードが40m/sくらいの人だったら、打ち出し角度を13~15度前後に、バックスピン量が2,400~2,800回転になるのが理想です。また、ヘッドスピードが45m/sを超える人は、バックスピン量を2,200~2,600回転に抑え、打ち出し角度を12~14度にすると最大の飛距離につながります。僕の場合、ヘッドスピードが46~48m/sでバックスピン量が2,500回転前後、打ち出し角度が8~9度で普段は270ヤードほどの飛距離です。そこで、ドライバーのロフトを9.5度から10.5度にして、少しアッパーブロー気味にインパクトを迎えるように意識して打ってみました。すると打ち出し角度が14度になり、280ヤードを超える飛距離に変わりました。「えー!たったこれだけで10ヤードも変わるの?」とビックリです。

 弾道測定器の良さは、自分のショットが数値でわかるというところです。そして、どの部分の数値を改善すればいいのかという課題が、ピンポイントで見えてきます。やみくもにボールを打つよりもずっと効率的ですよ。あなたの飛びの3要素は理想値ですか?ぜひ一度確認してみてください。

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<PROFILE>
nobukawa_pr信川 竜太 (のぶかわ りゅうた)
1971年3月27日生まれ。(株)スリーバーズ代表取締役。スポーツキャスター、DJ、MC、リポーターとしてスポーツを中心にテレビ、ラジオなどで活躍中。その一方で、ゴルフコーチとしても活動している。信川氏がゴルフの道を志したのは福大大濠高校1学年時。卒業後、フロリダ州ブロワードジュニアカレッジに入学(のち、フロリダ・リン ユニバーシティーに編入)。在学中、トーナメントでタイガー・ウッズの上位に入る結果を残した。2006年1月に(社)日本プロゴルフ協会 PGAゴルフティーチングプロの資格を取得。10年10月、福岡市東区多の津にスポーツ塾を開講した。

 

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