「全棟温泉付き」湯布院でドミナント戦略 新たに18棟のプライベートヴィラ開業へ
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(株)リョウ・コーポレーション
インバウンド需要を取り込む
コロナ禍の収束により、インバウンド需要が急伸している。九州では、玄関口の福岡市だけでなく、リゾート地への流入も続いており、温泉地・湯布院には、多くの外国人観光客が訪れている。
大分・湯布院を中心に、別府市や福岡県太宰府市などで、民泊(プライベートヴィラ)を57棟運営する(株)リョウ・コーポレーションの黒木遼太氏は「湯布院はまちづくりが条例などで保護されており、きれいな街並みが残されています。温泉とともに日本らしい体験ができるとして、外国人観光客に人気の観光地です。当社が湯布院で運営するプライベートヴィラは、現在すべて露天温泉付きで、グループ旅行に適した1棟貸切タイプがメインとなっており、多くの外国人観光客グループにご利用いただいております。とくに2023年からは、コロナ禍前を上回る稼働です」と話す。
同社のプライベートヴィラは金鱗湖の周辺に多く立地している。金鱗湖は温泉と清水が流れ込む湖で、年間通して水温が高く、秋~冬の早朝は湖面から湯気が立ち上り、湖全体が朝霧に包まれた神秘的な光景が見られる。金鱗湖からJR由布院駅方面に1km弱続く湯布院観光のメインストリート・湯の坪街道沿いには、飲食店や土産物店などが立ちならび、通りは食べ歩きを楽しむ観光客でごった返す。
湯布院で新規18棟が開業予定
同社は、湯布院エリアだけでプライベートヴィラを30棟運営しているが、「現在までに18棟の新規開業の計画が決定しています。もちろんすべて露天温泉付きです」(黒木氏)という。湯布院は大規模開発のハードルが高く、急速な宿泊施設の供給が難しいことから、大手資本の参入が少ない。JR由布院駅から徒歩1分にインフォメーションセンターを構え、無人の宿でも「迷ってしまった」「お湯が出ない」などといった急を要するトラブルに即応できる同社は、エリア内で最大規模の宿泊業者となった。
「リゾートの裾野はまだまだ広げられると思っています。たとえば、宮崎の高千穂は外国人観光客に人気の景勝地ですが、グループで宿泊できる施設がほとんどありません。これまで得たノウハウを投入して、現在テストマーケティングを行っているところですが、手応えを感じています」(黒木氏)―湯布院で進めてきたドミナント戦略を他エリアでも進めていく構えだ。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:黒木周子
所在地:大分県由布市湯布院町川上3734-1
設 立:1992年9月
資本金:1,000万円
TEL:0977-84-5050
URL:https://yufuin-bnb.com法人名
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