九州FG、鹿児島銀行を通じパステムソリューションズを完全子会社化

 (株)九州フィナンシャルグループ(代表取締役社長:笠原慶久)は6月10日、子会社である(株)鹿児島銀行(頭取:郡山明久)が、パステムソリューションズ(株)(鹿児島市、代表取締役社長:吉留久隆)の普通株式を100%取得し、完全子会社化すると発表した。

 鹿児島銀行は2022年4月に発表したデジタル戦略グランドデザインで、「地域社会のデジタル化をリードする企業グループ」を掲げており、自治体や企業向けのデジタル支援を本格化させている。24年度には内閣府の「地域デジタル化支援促進事業」にも採択されており、地域経済の課題解決に向けたデジタルソリューション提供体制の強化を目指している。

 今回完全子会社化するパステムソリューションズは、ICTソリューション事業を展開する新会社で、2025年10月以降(関係当局認可後)の事業開始を予定している。鹿児島銀行はこの子会社化を通じ、デジタル関連事業の迅速な拡大を進め、金融分野にとどまらない多角的な地域支援を加速する。

 九州フィナンシャルグループでは、この株式取得により、地域経済の活性化と顧客サービスの向上をさらに推し進め、地方創生への貢献を一層強化していく方針だ。

【寺村朋輝】

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