危険ドラッグの成分を含む植物片を店舗で販売する目的で所持していたとして、福岡市の会社経営者の男2人が逮捕された。
医薬品医療機器法違反の疑いで6月10日に逮捕されたのは、小林将治容疑者(38)と嶋田洪作容疑者(37)。

九州厚生局麻薬取締部によると、両容疑者は経営に関与していた「CBD専門店MARY(メアリー)」の福岡市中央区の2店舗において、大麻に類似した危険ドラッグ成分を含む植物片などを販売目的で所持していた疑いがもたれている。両名は店舗での販売に加え、インターネットを通じた販売も行っていた可能性があるとみられている。
この摘発の背景には、2023年11月に東京都小金井市の都立武蔵野公園で発生した「大麻グミ事件」がある。40代の男が配布したグミには、指定薬物「THCH(テトラヒドロカンナビヘキソール)」が含まれており、摂取した10代から50代の男女6人が体調不良を訴えた。事件を受け、全国的に危険ドラッグを取り扱っている可能性のある店舗への立入検査が強化された。
MARY系列の3店舗もその対象となり、医薬品医療機器法に基づく検査命令および販売禁止命令が出された。昨年11月、中央区警固と舞鶴の2店舗に置かれていた製品から、指定薬物「HHC」および「THCO」が検出された。
検出された製品は植物片3種とリキッド1種の計4種類で、いずれも店頭で陳列されていたほか、段ボールに収納されていたもの。パッケージには「CRDH インディカ BD」や「CHILL TIME CRDH JOINT HERB INDICA」などの記載があった。
麻薬取締部は今後も流通経路や販売の実態について調査を続けていく構えだ。
【松本悠子】
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